物語と時代背景
侍の物語と当時の時代背景


ここでは、侍の物語と、当時の時代背景について紹介します。
この他にもこの時代の情報をお持ちであれば、是非情報提供をお願いします。

物語
時は1877年(明治10年)。
幕府が滅び、新しい時代の波が訪れようとしていた。
洋風文化が訪れ、変わり行く街並み。
鉄道が通り、文明はすっかり近代化してきた。

しかし、幕府の時代を生きてきた侍達にとっては、
この時代ほど居心地が悪く、なじめないものはなかった。
歴史上で見れば、ほんの一瞬の時代である。
侍が生きた最後の時代──。

これは、そんな時代にいた侍の一人、
とある峠にふらりと訪れた、ある男の物語である。
アクワイア公式サイトにも物語解説があります、こちらです。

時代背景
当時の日本は、明治維新の混沌も落ち着き、新しい希望に満ちた時代に人々は活気づいていた。
しかし、一方で侍達はというと、幕府崩壊後、当然のことながら、数々の特権はもとより、 給料もなくなり、一部のお金持ちの武家以外は、苦しい生活を強いられていた。
新しく商売を始めるも失敗し、あげくの果てに乞食や強盗・野盗になり下がる者もたくさんいた。
元々、戦闘に関わることしか学んでこなかった彼らには、商才はなく、ましてや町人に頭を下げるなどもっての他だった。
武士階級が最も馬鹿にしていたのは、金勘定しか頭にない商人だったのだから。
彼らにとって非常に生きにくい明治の世の中。
そんな武士達が、反政府を掲げて徒党を組み、各地で反乱を起こしていた。
その反乱の最大のものが日本最後の内乱、‘西南戦争’であり、西南戦争が終わって西郷隆盛が鹿児島で自刃するのもちょうどこの年だ。
日本に侍がいた最後の時代。
この『侍 〜SAMURAI〜』に登場するのも、新しい世の中になじめずにやさぐれたアウトローの侍達。
主人公(プレイヤー)は、彼らと関わりあう中で、侍の思想や価値観、生き様、 そして死に様を目の当たりにしていくことになる。

侍[SAMURAI] 10年前後の年表
年代
事象
日本
1867年
15代将軍、徳川慶喜の大政奉還が行われ、江戸幕府が滅ぶ
日本
1867年
王政復古の大号令が出る
日本
1867年
坂本竜馬 33歳で没
日本
1868年
戊辰戦争が始まる
日本
1868年
五箇条の御誓文・五傍の掲示が出される
日本
1869年
東京遷都
日本
1869年
版籍奉還が行われる
日本
1871年
廃藩置県を実施する
日本
1871年
日清修好条規を結ぶ
ドイツ
1871年
ドイツ帝国が設立する
フランス
1871年
フランスが再び共和制となる(パリ=コミューン)
日本
1872年
学制が発布される
日本
1872年
富岡製糸場が作られる
日本
1872年
福沢諭吉が執筆した「学問のすゝめ」の初編が発行される
日本
1873年
地租改正条例が出される
日本
1873年
徴兵令が実施される
日本
1874年
民選議員設立建白書が提出される
日本
1875年
樺太・千島交換条約を結ぶ
日本
1876年
日朝修好規約を結ぶ
日本
1877年
侍[SAMURAI]の物語が始まる
日本
1877年
西南戦争が起こる
日本
1877年
地租を地価の2.5%に下げる
アメリカ
1877年
エジソンが蓄音機を発明
パリ
1878年
パリ万国博覧会が開かれる
日本
1879年
沖縄県ができる
日本
1881年
国会開設の勅諭が出される
日本
1881年
板垣退助が自由党を結成する
日本
1882年
大隈重信が立憲改進党を結成する
日本
1882年
国会開設を求める署名が20万人を越える
日本
1885年
伊藤博文が最初の内閣総理大臣になり、内閣制度が設けられる
日本
1886年
ノルマントン号事件が起こる
フランス
1887年
インドシナがフランス領になる

物語と時代背景

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