□ 天誅弐 デモメッセージ 龍丸ステージ六 □

■ 忍びの里襲撃 ■
記憶を無くした龍丸は、自らが育ちし忍びの里とも知らず、無情の太刀を振り下ろす。

一、東忍流の主、東紫雲斎を亡き者にせよ
一、忍具を有効に活用すべし
一、老忍者たちの力、侮るなかれ

〜 任務開始時 〜
境内に一人残る龍丸。
突然、背後から見知らぬ少女が話し掛けてきた。
彩女 「 龍丸…?
 やっぱり、そうだ
 良かった…
 あんたが死ぬ訳無いよね…
」
龍丸 「 …お前は、誰だ? 」
彩女 「 は?
 何言ってるんだい
 あたいだよ
 彩女だよ
」
龍丸 「 お前など知らぬ… 」
彩女 「 冗談は止めとくれよ
 あんたは龍丸だろ?
 東忍びの龍丸じゃないか
」
龍丸 「 俺の名は青龍
 陽炎座四天王が一人
 …龍丸などという男は知らぬ
 お前に関わっている暇などない
」
彩女 「 ま、待って!
 待っとくれよ!
」
その時、屋根裏から部下達が飛び降りてきた。
蛞蝓 「 青龍様、ここは我らが 」
龍丸 「 うむ
 あまり煩くするようなら、殺れ!
」

〜 紫雲斎の屋敷の前に到達時 〜
忍びの里の小高い丘にある屋敷に忍び込んだ龍丸。
袴を着た大名らしき人物が忍びを切り伏せ、こちらに斬りかかってきた。
郷田松之信 「 新手か!

 ぬぉ
」
龍丸は相手の首元に当て身を入れて気絶させると、前にいる老人を見据えた。
老人は、閉じていた目をカッと見開いた。
東紫雲斎 「 龍丸…か…
 これもまた宿命なのか…
 来いっ!龍丸!
」

※ 東紫雲斎登場後にやられた時
東紫雲斎 「 龍丸… 」
すでに息絶えた愛弟子の手を、師は強く握りしめた。

〜 東紫雲斎戦に勝利した時 〜
龍丸は紫雲斎の胸元に十六夜を突き立て、止めを刺した。
東紫雲斎 「 ぬっ!
 うううう…
」
老人が足元に倒れ込んだ時、龍丸はその人物に
何か懐かしいような感覚を覚えた。
龍丸 「 …俺は…此奴を…
 知っている…?
」
力丸 「 師匠ー!? 」
その時、あの男が屋敷に入ってきた。
力丸 「 許さぬ!
 ……龍丸、貴様を斬る!
」

数回攻撃を打ち付けあう龍丸と力丸。
龍丸はふと、既に自分が血祭りに上げた老人の方に目をそらした。
その隙を力丸に付け込まれ、刀で地に弾かれてしまった。
力丸 「 覚悟っ! 」
男は刀を振り上げたが、振り下ろすのを躊躇しているようだ。
龍丸 「 どうした?
 殺れ
」
力丸 「 く… 」
刀を首元で止める力丸。
龍丸は十六夜を握り、力丸に向かって一閃した。
十六夜の刃は、力丸の右目を斬り裂く。
態勢を整えた龍丸の元へ、香我美が斬り込んで屋敷に入ってきた。
香我美 「 童が太刀など握るから、そうなる
 退くよ、青龍
」
龍丸 「 うむ 」
力丸 「 させるか! 」
抵抗する男を、香我美は刀で軽くあしらった。
香我美 「 おまえと遊んでいる暇など無いわ…
 ふ…ふふふふふ
 っはははははははは
」

屋敷から出ると、前方に何時かの少女が見えた。
香我美が刀で払うと、龍丸はそれに続いて通り抜けた。

桜丘の大桜の下で、香我美は足を止めた。
香我美 「 此処で少し休むぞ 」
龍丸 「 心配するな
 まだ動ける
」
香我美 「 調子に乗るな!
 誰が心配など…
 傷口を見せてみろ
」
香我美は龍丸の傷口を縛ってやった。
香我美 「 お前の死に場所は妾が決める
 だから…勝手な真似は許さぬぞ…
」
龍丸 「 あっ、あっははははは 」
香我美 「 何が可笑しい! 」
龍丸 「 強情だな… 」
香我美 「 な、なっ!
 無礼で…あるぞ!
」
その時、あの時の少女が丘を駆け上がって来た。

彩女 「 龍丸っ! 」
香我美 「 しつこい小娘だね…
 呆れ返るわ
」
彩女 「 あんたは一体何者なんだ!? 」
香我美 「 妾は陽炎座の頭
 香我美
 直々に相手をしてやる
 光栄に思え!
」
香我美は刀を構えたが、龍丸は右手でそれを制した。
香我美 「 何故止める? 」
龍丸 「 ここは…俺が 」
香我美 「 しかし…… 」
こちらを向く香我美を、龍丸はじっと見据えた。
香我美 「 分かった…
 任せるよ…
」
香我美はそう言って、一人丘を降りて行った。
彩女 「 龍丸…
 あんたが師匠を殺ったのか…?
」
龍丸 「 師匠? 」
彩女 「 あたい達の師匠じゃないか!
 あたい達の親じゃないか!
 本当に覚えていないんだね?
 もう昔のようには戻れないんだね?
 なんでこんな事に
 なってしまったのかな
 答えて…
 答えてよ、兄様
 兄様ぁ!
」
その時、龍丸の脳裏に少女の声がよぎった。
あやめ 『 彩女ね
 大きくなったら兄様の
 お嫁さんになるんだ
 一緒に暮らすんだぁ
』
懐かしい声、この場所で昔、少女は自分の名を呼んでいた。
あやめ 『 あにさま 』
彩女 「 兄様… 」
龍丸 「 ……あ、…あやめか… 」
彩女 「 …龍丸、思い出したの? 」
龍丸は十六夜を彩女の喉元に突きつけ、言葉をさえぎった。
彩女 「 龍丸!? 」
龍丸 「 龍丸という男は死んだのだ 」
彩女 「 あんた思い出したん… 」
龍丸 「 彩女っ! 」
龍丸は強い口調で、彩女の言葉をさえぎった。
彩女 「 分からないっ!
 あたいには分からないよ!
」
龍丸 「 再び相見える時は
 容赦なく斬る
 …さらば
」
龍丸は彩女に背を向け、香我美を追った。

香我美 「 無事か? 」
龍丸 「 ああ… 」
龍丸は複雑な気分に、やりきれない思いがあった。
香我美 「 どうした? 」
龍丸 「 何でもない… 」
香我美 「 そうか… 」

龍丸と香我美は、造船所に辿りついた。
香我美 「 いよいよ完成じゃ
 この巨大船が妾の夢を乗せる…
」
龍丸 「 忍びの世か… 」
香我美 「 そうだ
 これで漸く陽の当たる場所に
 出られる
 自らの意思で生き
 自らの意思で死ねる
」
その時血相を変えて、陽炎座忍者がやって来た。
般若忍者 「 か、香我美様ー! 」
香我美 「 騒々しいぞ!
 我等が門出に無粋であろうが!
」
般若忍者 「 申し訳御座いませぬ… 」
香我美 「 して、何だ? 」
般若忍者 「 洞窟内に曲者が…
 おそらくは東の者かと
」
香我美 「 無粋な者が絶えぬ
 皆の者に伝えよ
 出航を早める
 狙うは郷田が城!
」
般若忍者 「 ハッ! 」
香我美 「 青龍
 何故妾が郷田を攻めるか
 分かるか?
」
陽炎座の一員として今日まで任務についていたが、
未だその理由は龍丸の知る限りではなかった。
香我美 「 我等は武士の影といて
 虐げられ(て)生きてきた
 今こそ旧き掟から解放され
 天下に吠える時がやって来たのだ
 いずれ郷田の存在は
 その邪魔となろう
 門出の足掛かりとする為
 血祭りに上げねばならぬ
 陽炎のごとく
 天下を照らすのだ…
」

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