中央ヨーロッパ周遊の旅 4日目 ウィーン郊外散策 シェーンブルン宮殿とウィーンの森


●チェコ、オーストリア、スロバキア。鉄道周遊の1人旅。長編その4。
  ウィーンの森には静かに佇む修道院と、ヨーロッパ最大の地底湖が眠っていた。


シェーンブルン宮殿の内部 コンサート「Strauss & Mozart」

中央ヨーロッパ周遊の旅 目次

タイトル 旅行日時 国・地域 地名 旅行先・観光したもの メンバ
備考
中欧周遊の旅
(長編)

1日目
2日目
3日目
4日目
5日目
6日目
2012/04/20
〜04/26
チェコ プラハ プラハ城、聖ヴィート大聖堂、
カレル橋、旧市街広場、旧市庁舎
1人旅 首都巡り
街歩き

カジノ

ヨーロピアン
イースト
パス
オーストリア ウィーン 王宮、シシィ博物館、銀器コレクション、
シュテファン寺院、シェーンブルン宮殿、
ウィーンの森、国立オペラ座、カフェザッハー
スロバキア ブラチスラヴァ ブラチスラヴァ城、ミハエル門、街歩き

4日目 ホテルで朝食〜シェーンブルン宮殿へ

翌朝、この日はなるべく早くに出かけたいと、少し早めに起きました。
朝食は7:00からなんですが、6:58くらいには朝食部屋の前で待機していました。


待っていると、昨日のポーターが「もうちょっとで開くから待っていてくれ」といったようなことを告げてきました。
なんとなくこの人がいると気まずいなぁ。


待合室には皇帝の肖像画。


朝食ルームは電気が落とされていましたが、待つこと数分、ちょうど7:00ぴったりに電気が灯され、部屋が開きました。


机やイスも落ち着いた品のあるもの。


品数は少なめですが、どれも美味しそうです。
  

水は自分で注ぎますが、ドリンクはあらかじめ注がれてありました。


パンやケーキなども置かれていました。


席に着きました。肖像画が飾られている気品のある部屋です。


思いのほか、しっかり食べ過ぎてしまい、部屋でしばし休憩。
でもそんなにゆっくりもしてられないので、休憩もほどほどに、さっそく出かけました。
8:20出発。

ホテルからほど近い地下鉄の駅、Stephans Platzへ。通勤ラッシュのようですね。


電車はすぐに来ました。U1で一駅隣へ。
Karlsplatz駅でU4に乗り換えます。こちらもスムーズに電車が来てくれました。


順調にシェーンブルン駅に到着。ここはシェーンブルン宮殿の最寄駅。


駅自体は小さなものです。


駅から正門まではちょいと歩きます。


観光バスも止まっています。どうやら日本人の団体観光客みたいですね。


観光客を歓迎しているという文章がありました。ここは世界遺産ですからね。


正門に到達。オープンする時間のジャスト8:30。ちょうどいい頃合に着きました。


例によって工事中のショップ。


ですが宮殿は工事中ではなさそうです。よかったよかった。


こんなところにもカフェがあります。さすがウィーン。


チケット売り場と入り口は、こちらの建物のようです。


私はシシィチケットを持っているので、ここはそのまま素通り可能。


入り口はさらに奥のようです。


こちらから庭園に出られるようですが、まずは内部を見学します。
  

床の下には、当時の遺跡の跡があるんでしょうか?


奥にあるゲートを潜ろうとすると、日本人の団体客がいたため、
日本人の添乗員から英語で「ツアーの方が来るので空けてください」と言われてしまいました。
まぁ私はパッと見、日本人に見られないので、海外で日本人からも英語で声を掛けられるのは慣れたもんです。


ゲートを潜りました。


その後、やはりここでもガイドテープを無料で貸し出してくれるようです。
日本語のテープを片手に、建物を散策しました。

展示内容としては、やはりハプスブルク家関連のものが多く、王宮と被っていますね。
時間がない場合は、どちらか1つでも十分かもしれません。
ともあれ、折角ここまで来たので、一通り見て行きます。

本来写真撮影は禁止なんですが、こっそり撮っている方もいたようですので、私もちょっとだけ撮ってしまいました。

展示室はこんな感じです。美術館のようですね。


そして圧巻なのは大ギャラリー。
豪華絢爛な輝く装飾に、天井まで広がる美術画。
こここそ、シェーンブルン宮殿のハイライトと言えそうです。


▲ このページの一番上に移動 | ▲ 目次に移動

4日目 グロリエッテ〜庭園散策

建物内を一通り見たので、外に出ました。
ここでも馬車が待機しています。
  

宮殿のテラスっぽいところにも登ってみましたが、ここからは入れないので登るだけです。


宮殿から庭園へと歩いて向かいました。日本人観光客も自由時間のようで、自由に散策しておられます。


宮殿の横側の庭園。きちんと整えられてますね。
  

常に庭師によって整備されているに違いありません。


宮殿の前の庭園の方に出ました。
この庭園にもいたるところに庭師がいて、朝から作業をしていました。


ここからは宮殿がよく見えます。


そして反対側にも、小高い丘にグロリエッテという建物があります。
多くの戦いで死んでいった臣下の事を忘れないために築かれたそうです。


グロリエッテまで歩いていけるんですが、結構距離があります。
上り口の手前にあった噴水。


ここから宮殿を見ると、庭園が綺麗に整えられて建造されているのがわかります。


噴水の像の裏側も行くことができます。


この曲がりくねった坂道を登っていきますと


グロリエッテまで行くことができます。


ここからは宮殿と庭園、そしてウィーンの街の眺望を見ることができます。


グロリエッテと宮殿の間は、観光用の乗り物でも行くことができるようです。


グロリエッテの内部は、現在はカフェになっているようです。


建物の横まで行きましたが、ここからは入れそうで入れません。


建物の裏側が入り口のようです。
建物が空いたら、何かとカフェにしたがるのがウィーンらしいですね。


宮殿方面に引き返します。庭園には横にも道があって、広大な敷地を散策することができます。


噴水のところに戻ると、さっきまで動いていなかった噴水が作動していました。


さらに西側を散策。


西側の分岐点です。宮殿に続く木々が規則正しいですね。


ここには実は動物園もあります。外側から柵越しに動物が見えました。


そしてなんと、日本庭園なるものもあります。
  

一応、枯山水らしいんですが…和の心が感じられません。


まぁそれっぽいものが造られているだけです。


海外で造られているものには、和の繊細さを期待することはできないでしょうね。


敷地内には温室まであります。広いですねここは。


こちらにも像がありました。
  

西側の入り口に近い位置にある公園。市民の憩いの場でしょうか。
  


▲ このページの一番上に移動 | ▲ 目次に移動

4日目 JCBプラザ〜リヒテンシュタイン城〜ゼーグロッテ

正門まで歩いて戻るのはしんどいので、西側のヒーツィンク門から出ることにします。ここは車も通ります。


門を出て駅まで歩きます。


途中通ったこれは、郵便局。


オーストリアのポストは黄色。ヨーロッパは国によって色が違うんですよね。


この道もトラムが走ってます。


歩いて3分ほどでHietzing駅に到着。ここは路面電車と地下鉄の駅です。


変わった形の駅ですが、こういうもんでしょうか。


地下鉄に乗って、ホテルに戻ります。


ウィーン市内の地下鉄は新しく、ボタンも大きくて押しやすいです。
しかも電車がつく直前ならば先押しも有効のようです。先に押しておくと開くんですね。


シェーンブルン駅を通り過ぎて、カールスプラッツ駅で降りました。


カールスプラッツ駅から、徒歩でオペラ座方面へ。
途中にあったよくわからないオブジェ。


オペラ座から道路を挟んで向かい側にあるビルの7階に「JCBプラザ」があるので行ってきました。

「JCBプラザ」とは「JCBカード」を所持している人が入ることのできる場所で、世界各地にあります。
日本語対応でカード紛失の手続きや観光に関する問い合わせができ、クアラルンプールでもお世話になりました。
私も今回、これを利用するためだけにJCBカードを作って持ってきたほどです。

ただ、観光案内といっても特別詳しい人ではなく、現地で仕事をしている日本人の方に
色々聞けるというだけで、多くを望むことはできません。
まぁ、現地に住む人の話を聞くというだけでも、意味があるってもんです。

今回対応していただいた方は、以前はブダペストにもいたことがある、福岡出身の女性でした。
海外生活は長いみたいです。

聞けた情報としては、
・ウィーンでのデモは珍しい話ではない
・ウィーンの街の店の入れ替わりはあまり激しくなく、老舗のカフェなどは滅多に潰れない
・今年のヨーロッパは例年と比べ、比較的寒い年である
・ウィーンのマクドナルドには、定期的にオススメメニューのようなものがある
・ウィーンカードでもバーデン線(私鉄)には乗れる
・オススメのカフェ情報などいくつか
くらいでしょうか。
あと、空港への列車の時刻等を少し調べてもらいました。

まぁ、もうちょっと詳しく聞きたかったこともありますが、久しぶりに日本語でやり取りできてちょっとは落ち着きました。

ホテルに戻る途中、オペラ座前の道路の地下にいくと、オペラトイレなるものを発見。
観光客向けの有料トイレでしょうか。


戻ってきましたケルントナー通り。平日の日中でもたいした人手ですね。


ウィーンは禁煙の場所が多くなったためか、街中ではタバコを吸う人がちらほらいました。
日本のタバコと味が違うんでしょうか、副流煙も日本ほど煙たいものではなかったです。
それでもタバコはタバコですけどね。

その後、ホテルで少し休み、13:40頃に博物館のエスカレーター前へ。
少し早めに行ったんですが、ツアーの添乗員さんが待ってくれていました。
その方はややお年をめした女性の方で、ウィーン在住20年だそうです。
サングラスをかけていたので、パッと見、日本人には見えません。颯爽としています。
運転手の方もこわもての男性で、サングラスにスーツ姿なのでマフィアみたいに見えます…。
でもどちらもいい人でした。

どうやら今回はツアー参加者は私1人だけのようです。
ガイドさんと運転手と私の3名でツアー開始。

車に乗り、ウィーン郊外へ。ウィーンの森は東京の3分の2くらいの面積があるそうです。


高速道路を少し通ります。土日は混むそうですが今日は空いてました。


途中、フィリップスの本社を通りました。
オーストリアの本社ってことですね。フィリップス自体はオランダの企業ですしね。

まず観光したのはリヒテンシュタイン城。
リヒテンシュタイン公国のリヒテンシュタイン家の別荘だそうです。今は内部が博物館になっているらしいです。


私1人なので、滞在時間はほんの僅か。
私はもうちょい写真を撮っててもよかったんですが、まぁ早く終わるならそれに越したことはないかもしれませんね。

車と運転手とガイドさん。運転手さんがホンマにマフィアみたいや…。


次に訪れたのは、ヨーロッパ最大の地底湖と呼ばれる「ゼーグロッテ」。


炭鉱跡のトロッコを通していた洞窟を抜けて行きます。地下なので年中気温がやや低め。


この窪みは、人がトロッコを避けるためのスペース。


当時の様子が分かるよう、ところどころに展示物があります。


こちらは地底湖のほんの一部。地下にあるので水面が揺れることはありません。


かつて炭鉱作業中に無事を祈ったんでしょうか。


地下へ続く階段の奥には、ボートが用意されていました。


ボートに乗り込み、地底湖を軽く一周。暗いので写真では無理がありますね。


この地底湖自体は、もともと石切り場として掘り進んでいたところに徐々に水が貯まったということのようで、
穴は人間が掘り、水は自然に流れ込んだということのようです。
100%天然のものというわけではないみたいですね。

ドアを抜けて、地上に出て来れました。


案内板を見るとこんな感じでした。


▲ このページの一番上に移動 | ▲ 目次に移動

4日目 ヘルドリッヒスミュール〜ハイリゲンクロイツ修道院〜マイヤーリンクの礼拝堂

次に向かったのは「ヘルドリッヒスミュール」。


ここはオーストリアの偉大な作曲家シューベルトが代表曲「菩提樹」を作曲したとされるカフェです。
  

店もそれを売りにしているんでしょうかね。


さて次に訪れたのは


「ハイリゲンクロイツ修道院」
ウィーンの森の神秘なる中心とも言われる修道院。


現存するシトー修道会として世界最古の修道院で、1133年以来から約880年もの歴史があるそうです。


内部もどこか、古いながらも大切に使われてきたような印象があります。


ここにもあったペスト記念塔。教会に建てられるのはなんとなく分かる気がします。


15分ほど自由時間があり、散策していると、神父と思われる初老の男性に話しかけられました。
「Kommen Sie?」と2,3回聞かれ、私自身それが「どこから来た?」という意味であることを
思い出すのに時間がかかってしまい、ちょっとやり取りがギクシャクしてしまいました。
「英語もは話せるか?」と聞かれ、少し、と答えたあと、
「そうか、そうか」という感じで、静かに神父は去っていかれました。

ここは決して大きくはないものの、古きよき教会ということでしょうかね。
  

ツアーには、こちらのカフェでの休憩も含まれています。


ここのカフェ特製のイチゴジャム付きクリームケーキ。


コーヒー。ティーは平凡なものだったので、こちらにしました。


どんなところにもカフェがあるのがウィーンらしいですね。
  

最後に向かったのは「マイヤーリンクの礼拝堂」 。


ここはのどかな田園地帯に建っています。


内部は閉まっていましたが、インターホンを押すとあけてくれました。


こちらの教会も綺麗ですね。
フランス映画『うたかたの恋』にも描かれた悲劇の舞台だそうです。
  

ハプスブルク家についての展示物もありました。
  

説明を聞きながら(あまり耳に入っていないですが)一通り見学。
出口のところではお土産を売っていましたが、私が買わないことがわかると、向こうの人が舌打ちをしていました。
この辺がツアーの面倒なところで、特に1人参加だとモロに反感が私1人に集中してしまいますからねぇ。

出口は入り口とは別のところでした。


ツアーは以上で終了。私1人での参加だったので、1時間近くも早く終わりました。


ツアーの添乗員の方が非常に詳しく親切な人だったので、色々と話を聞くことができました。
・今回は私1人だったが、普段はもっと参加者がいて、1人参加の人もそこそこいる。
 (私1人だったのは時期的にゴールデンウィーク前ということもあったのだと思う)
・ウィーンは地区によってビルに高さ制限があり、美観が守られている。
・ウィーンの人でもオペラ座に行ったことがない人もいるので、ウィーンの人全てが音楽に精通しているわけではない。
 ただこちらでは音楽のジャンルとしてクラシックがポピュラーではある。
・ウィーンの人はカフェが大好きで、友達と何か話すとなればすぐカフェに行く。
 定年退職後の年金生活の老人も、毎朝お気に入りのカフェに行って朝食を食べるのが日課であったりするほどらしい。
・ウィーンは静かな町で、夜の22時くらいから朝の6時くらいまでは大きな音を出してはいけないという法が定められた。
 (そのためか、街中でもクラクションを聞くことがほとんどない)。
・ウィーンの水はアルプスの水を使用しているので水道水も飲める。他にはスイスくらい。
 ジョギングする人は毎朝水道水をペットボトルに積めてそれを飲んでいるらしい。
・ウィーンは住みやすい街ランキングで1位になったことがあるが、最近は2,3位らしい。
 たいてい上位を争うのはウィーン以外ではスイスの都市で、毎年あまり変わらない。
 (これは私も事前に聞いていました、だからこそウィーンに興味があって来たわけなんですが)
・4〜10月というのは工事が多い季節らしい。
・やたらと路上駐車が多い場所があるが、実は車の前に紙があり、それが駐車の許可証になっている。
・高速道路の入場料は、年間払いでステッカーを購入して、貼り付けて走行できる。
高速道路は130Km、一般道は100Kmが最高時速。
・オーストリアはドイツ車が多い。教習所でフォルクスワーゲンを使用しているのも一要因。
・スポーツはアルペンスキーやスノーボード、サッカーが人気。特にアルペンスキーは強い。
・オーストリアは大使館の届出によると日本人在住者が800人いるらしいが、実態は掴めていない。
音楽留学で教授に弟子入りしている生徒が届出を出さないケースがあるらしい。
最近は特にビザの習得が難しくなっている。
・ウィーンでは、オーストリア国籍でなくても労働によって年金がもらえるらしく、それも住みやすい一因という。
・ウィーンでは特にここ数年、凶悪犯罪が起こったことはない。夜もスペインやイタリアと比べるとよほど安全である。
・オーストリアでも学校で英語は習うが、使い慣れていない人もいる。
また移民は自らの母国語とドイツ語を学ぶので精一杯で、英語まで間に合わない人もいる。

また、私がホテルでポーターの人がこちらの質問に答えてくれなかった事を話すと、
ガイドさんが言うには、ポーターの人の権限外であったのではないかとのこと。
ポーターはその質問に答える事がそもそも許されておらず、だからあのような対応になったのではないかと。

たとえばチェックアウトの時間や朝食の時間の変更を客が要請した場合に、
1ポーターがそれらを変更すること、検討すること自体もできないために、
そもそも仕事上、それらの要望を聞いてはいけないという決まりのようなものがあるようです。
それがこちらでは常識というか、習慣のようなことみたいですね。
よく似た話をドイツでも聞いたことがあるので、その話を聞いて、私の誤解が少し解けたような気がしました。
なるほど、そういうことだったのか。

また、今回は時間がなくて準備が足りていないが、今からでも参加できる音楽ツアーがないかと訪ねると、
ガイドさんが電話で確認してくれ、観光客向けの音楽イベントのチケットの当日券が余っているとのこと。
どうやらチケット担当者がいるらしく、ツアー終了後に会うことになりました。

集合場所であった博物館の前に到着し、運転手さんとはこれでお別れ。
ガイドさんに連れられ、訪ねていたおすすめのレストランの場所を確認したり、
明日行く予定のブラチスラヴァ行きの方法を教えてくれたりと、一通りの丁寧な説明を受けたあと、
チケット担当者と合流予定のカフェへ移動。

我々が来る前に既にその人(現地人っぽい)は来ていて、チケットの交渉をしました。
A席、B席、C席とありましたが、折角なので一番高いA席にしておきました。
特にマージンなどを取られることもなく取引ができてよかったと思います。

ウィーンに関する色々な疑問や、当日のチケット手配まで、
親切に何から何まで世話していただき、非常に満足の行くツアーでありました。
ガイドさんにお礼を言って別れ、部屋へ戻ります。


▲ このページの一番上に移動 | ▲ 目次に移動

4日目 マクドナルド〜コンサート「Strauss & Mozart」

夕食はマクドナルド。
ウィーンのマクドナルドはマックカフェがほとんどで、しかも店舗数もそこそこあります。


しかも店舗によっては、本当にカフェのようにケーキを売っている店があります。
  

私はビックマックとポテトのLサイズを注文しました。


味は日本のものと大差はないですが、ハンバーグの部分はやや美味しいですが、
ビックマックは普通に持つと中身が滑って崩れやすいです…。
ポテトは油が多いですがドイツほどではなく、じゃがいもの味はやや劣るでしょうか。

また、食べ終わった後のトレイは片付けてくれる人がいるようで、自分で処理する必要はありません。
といっても自分で捨てている人もいましたので、観光客次第かもしれないですね。

こちらはマックカフェのケーキ。味は普通です。流石に老舗のカフェの方がケーキは美味しいですね。


ただ、マクドナルドにもケーキを出すカフェがあるというのが、いかにもウィーンらしいです。


カフェの席もそれっぽく作られています。


ちなみに店舗によってはこのように、端末から注文もできるようです。クレジットカード可。
さすがにこれでケーキの注文は難しそうですけどね。


ポテトを食べていると、インド系の少年の兄弟が入ってきて、兄の方は店の中で雑誌を売りはじめ、
弟の方は私に対しいきなり「ポテトくれよ」のジェスチャーをしてきました。
私はすぐさま弟に対し拒絶のジェスチャーしますと、弟もすぐ引き下がったようです。

兄が売っているのはおそらく、失業者対策として用意されているプログラムでの雑誌販売でしょう。
(ウィーンの市街でも売る人は稀に見ますし、日本でも似たようなものがあります。)

しかしこの兄弟が店に入ってくると、すぐさまマクドナルドの責任者と思われる男性が登場し、
やや怒った表情で兄弟に対して「店を出なさい」といったようなことを伝えているようでした。
こういうシーンを見ると、ウィーンがいかに住み良い街づくりの維持に努めているのかが分かる気がします。
都市によってはこういうのは当たり前で、誰もとがめず放置されていたりしますが、ウィーンは決してそのようなことはなさそうです。

おそらくですが彼らは、生粋のウィーン市民ではなく、他所から流れてきた兄弟だと思いました。
なるほど、例えばこうやって観光客を狙うスリなどが国に入ってくるんだなと感じます。
行き来が自由で解放されたヨーロッパですが、それ故に他国から良からぬ人を呼び込んでしまうのも、
ウィーンのみならず、ヨーロッパ諸国にとっては宿命的なのかもしれません。

腹ごしらえを済ませ、身支度を整えて、急遽今夜に行くことが決まったコンサート「Strauss & Mozart」へ。
こちらがゲットしたチケット。


会場に行く途中、ケルントナー通りではバイオリニストの音楽パフォーマーがいました。
このグループは結構上手いです、CDも販売していました。


ウィーン滞在中、ケルントナー通りは何度も通りかかりましたが、本当にパフォーマーが多いんですよね。
通りすがりの観客も正直で、素晴らしいものであれば足を止めて人だかりができますし、見るに値しなければ素通りしていきます。
しかし素晴らしいものに関しては、かなりのペースでチップが入っていきますから、見る側も見る目があるようですね。
特に音楽や絵画など、私も見ていて素晴らしいと思えるものに対しては、
観客も惜しみなく拍手しますし、結構な額のチップが入っていました。

聞いたところによると、パフォーマーはお金を払ってはじめて、ストリートパフォーマンスを行えるようになるそうです。
本当かどうか分かりませんし、全てがそうとも思えませんが、稼ぐ人は結構稼げそうな気はしますね。

会場はクーアサロン。私のホテルからだと徒歩でいけます。


リンクのすぐ外側なので、信号を渡ります。


この像の裏側。すぐそこです。


こちらがクーアサロン。わりとしっかりした建物。


来ている人も身なりが整っていますから、決してショボそうなものではありません。


入り口入ってすぐ左のクロークに上着を預けます。やっぱり1ユーロ。


観光客や年配者が多めのようです。


2Fへ順番に入っていきますが、中国人団体が横入りしていました。
それでも何も言わず待っているあたりが、ウィーンの人たちの懐の深さでしょうか。

会場に到着。写真撮影は禁止のはずが、皆結構撮ってます。
こちらは演奏者たちが座る舞台。


私は前から3つ目、右から3つ目の席でした。私の右は空席だったので座りやすかったです。
イスはこんな感じ。


指揮者はいませんでしたが、リーダー格のこの男性が、演奏をしながら指揮も兼ねているようです。


クラシックの演奏+コメディ風のバレエをミックスした舞台のようでした。


私は特別音楽に精通しているわけではありませんでしたが、演奏の実力はなかなかのものだったと思います。
といっても私が知っている曲が2,3曲しかなかったので、その範囲での評価ではありますが。

時間はだいたい2時間ちょっと。途中に1回休憩があります。
休憩中に撮った会場の様子。
  

休憩中はテラスの外に出て、グラス片手に談笑ができたりします。
まぁ一人参加の観光客の私は、ただウロウロして写真撮影するくらいでしたが…。


チケット代は安くはなかったですが、演奏自体はそこそこ楽しめました。
観光客向けとは聞いていましたが、ウィーンの音楽体験としては十分かと思います。

空席はあったものの、多くの人が参加したイベントでした。


連日、早寝早起きを目指していましたが、今日はイベントでちょっと寝るのが遅くなってしまいました。
しかし音楽の都ウィーンでの貴重な音楽体験ができたので、そのくらいは問題ないでしょう。
明日はいよいよスロバキアのプチ冒険へと出かけます。

  ⇒次の頁『5日目 スロバキア・ブラチスラヴァ散策(5/6)』へ進む


■ TOPに戻る | ▲ 目次に移動 | ▲ このページの一番上に移動 | ★ 海外旅行記一覧へ(日付順)(エリア別)

旅行記について

   海外旅行記

   国内旅行記

旅の写真

ワールドレポート

旅の準備

旅の裏技

旅のスタイル

旅の喚起

旅のデータ集

日本国内資料集

全世界の資料集

世界の情報集

旅のリンク

その他雑記


● 全ページの一番下で
サイト内検索が可能です