バルト周遊5か国の旅 1日目 出発〜ワルシャワ・ショパン空港到着


●バルト三国とワルシャワ+ヘルシンキ。バス周遊の1人旅。長編その1。
  フィンランド航空でヘルシンキを経由して、まずはポーランドのワルシャワへ。


ヘルシンキ・ヴァンター国際空港 ワルシャワの町並み

バルト周遊5か国の旅 目次

タイトル 旅行日時 国・地域 地名 旅行先・観光したもの メンバ
備考
バルト周遊5か国の旅
(長編)

1日目
2日目
3日目
4日目
5日目
6日目
7日目
2018/05/01
〜05/08
ポーランド ワルシャワ 旧王宮、旧市街広場、バルバカン、
洗礼者ヨハネ大聖堂、聖十字架教会
1人旅 首都巡り
旧市街歩き

バス・船移動

GW時期
リトアニア ヴィリニュス 大聖堂、聖アンナ教会、ベルナルディン教会
聖霊教会、夜明けの門
ラトビア リガ 聖ペテロ教会、聖ヨハネ教会、
市庁舎広場、リーガ大聖堂(ドゥァムス)
エストニア タリン アレクサンドル・ネフスキー聖堂
大聖堂、トーンペアの展望台
フィンランド ヘルシンキ ヘルシンキ大聖堂、マーケット市場、
テンペリアウキオ教会

ゴールデンウィークにヨーロッパを5か国周遊

2018年のゴールデンウィークはカレンダーの並びが良く、長期休暇に都合がよいということで、
今回は思い切って8日間、ヨーロッパ5か国を周遊する事にしました。
一人旅としてはこれまで最長の長さであり、平均1日1か国、隣国への移動はバス(夜行バスあり)と船という
ハードなものでしたが、勢いに任せて弾丸ツアーに挑んでみました。
幸いな事に、滞在中はどこの国もほぼ快晴に恵まれました。

バルト三国は3国まとめて観光するというケースが多いのですが、今回は少し日程を伸ばし、
隣のポーランドのワルシャワも含めて行く事にしました。
飛行機代もほとんど変わらなかったので、1か国増やしても経費に大差はありません。
ちょうどワールドカップを1か月後に控え、日本代表が対戦するポーランドを敵情視察でしょうか(笑)

フライトはフィンランド航空を利用。多少値は張りましたが、
飛行時間も乗り継ぎ時間も最も少なくて済むという最適なプランで行く事ができました。
フィンランドのヘルシンキ便は日本からヨーロッパへ最も短時間でアクセスできるルートとして知られ、
フィンランド航空は同国のナショナルフラッグキャリアであり、日本航空のコードシェア便でもあります。
空の旅は最も負担の少ないルートを選択できました。

まずは空路でワルシャワへ移動し、その後は1日1泊1か国のペースで隣国へ移動します。
バルト三国は空路よりもバス移動が発達しており、バスも快適で手続き時間を含めて飛行機よりも短時間。
ワルシャワ→ビリニュス間は遠いので夜行バスを利用しましたが、バルト三国間の移動は昼間に行いました。

そしてタリン→ヘルシンキは、人気の高速船で移動します。
この2都市は海を挟んで向かい側に位置しているため、船で容易に移動が可能。
ヘルシンキから日帰りでタリンを観光する旅行者も数多くいて、ツアー旅行でも定番コースです。

バルト三国の物価はリトアニアが最も安く、エストニアが最も高いそうです。
しかし土産屋で並ぶ商品は三国それぞれで異なるので、気に入ったものがあればその国で買うのが良さそうです。


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今回行った国々について

バルト三国は近年注目されている観光地でありますが、まだまだ知らない方もいらっしゃると思います。
今回訪問した5都市について、簡単に解説をしておきます。

バルト三国は英語の通用度も高く、治安も良く、旧市街も美しいので、万人受けする観光地と言えます。
通貨もポーランドはズウォティですが、残り4か国は全てユーロという利便性の良さです。
ヘルシンキ以外の4都市は全て、旧市街が世界遺産になっているため、散策するだけで楽しいのです。
ヨーロッパの旅好きの間でも、バルト三国の旧市街は観光地として評価が高いのです。

・タリン

バルト三国の1つエストニアの首都であり最大都市。公用語はエストニア語。通貨はユーロ。
多くの国の支配を経て、ソ連から独立した国の1つ。
IT産業が盛んで「バルト海のシリコンバレー」とも呼ばれ、Skypeが開発されたのもタリンである。
近年では国民の多くにIDカードが普及し、国会でもタブレットが使用されるなど、最もITが進んで活用されている国の1つといえる。

日本で最も知られているエストニア人といえば大相撲の元大関の把瑠都(ガイド・ホーヴェルソン)さん。
日本で活躍してましたが、たまたま私がタリンに滞在する日の2018年5月5日に把瑠都さんがエストニアに帰国しました。
故郷のロフ村で私財を投じて消防のボランティアをしているそうで、将来は国会議員を目指すとのこと。

・リガ

バルト三国の1つラトビアの首都であり最大都市。公用語はエストニア語。通貨はユーロ。
多くの国の支配を経て、ソ連から独立した国の1つ。
バルト三国の都市の中では最も都会といわれる。
海に面しているため、タリン同様、船でアクセスすることも可能。

・ヴィリニュス

バルト三国の1つリトアニアの首都であり最大都市。公用語はエストニア語。通貨はユーロ。
多くの国の支配を経て、ソ連から独立した国の1つ。
バルト三国の首都の中では内陸に位置し、海からは遠い。

・ヘルシンキ

北欧フィンランドの首都であり最大都市。公用語はフィンランド語。通貨はユーロ。
北欧諸国の中で唯一ユーロを導入している。北欧デザインの町とも呼ばれる。
ムーミンの作者トーベ・マリカ・ヤンソンはヘルシンキ生まれ。

・ワルシャワ

ポーランドの首都であり最大都市。公用語はポーランド語。通貨はズウォティ。
ワルシャワ歴史地区は、ポーランド侵攻の際に廃墟と化したが、その後ポーランド人自身によって
レンガのヒビ割れ1つまで厳密に再建されたという稀有なもので、世界遺産に登録された。
以後、同様の遺産復元が世界遺産に認められる事はなくなり、ワルシャワ歴史地区のみとされている。
またワルシャワはショパンの生誕地であり、ポーランド最大の空港の名前も「ワルシャワ・ショパン空港」である。


バルト三国のうち、リトアニアに関しては首都のヴィリニュス以外にも、命のビザを発給した杉原千畝の記念館があるカウナスや、
その数5万を超え今も増え続けるという十字架の丘があるシャウレイなどが日本人には人気ですが、
今回は各国の旧市街巡りがメインですので、ヴィリニュスのみとしました。


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1日目 出発前に関西国際空港のラウンジをハシゴ

出発前に、これまで入らなかったいくつか関空のラウンジをハシゴしました。
関空のラウンジは悪くないですね。ラウンジの詳細は日本のラウンジレポートをご覧ください。

GWとあって、チェックインカウンターはかなりの混みよう。
ウェブチェックインをしている人は荷物を預けるだけなので、かなりスムーズ。
私は座席変更が有料設定のまま変更できなかったので、カウンターでチェックインするはめに。
有料にはならずに済みました。座席やマイレージの情報などもこちら側の事前入力の通りに処理されるようです。

あまり時間もなかったので、ぼでぢゅうは諦め、KALラウンジと比叡とKIXエアポートラウンジと六甲を駆け足で回りました。

いつも利用しているKALラウンジの隣にある、ラウンジ「比叡」に入ってみます。


入り口入ってすぐ横に、スーツケース置き場があるようです。
  

ラウンジの広さとしては、やや狭め。


奥にもワンフロアありました。仕切りのある席も少し。
  

ドリンクとスナックが少々。アルコールは有料だそうです。
  

ホットドリンクもあります。


普通のカードラウンジですから、まあこんなものでしょうね。


続いてはKIXエアポートラウンジ。

入り口は目につくので、関空出発の利用者ならラウンジに興味がない人でも見た事があるのではないでしょうか。
  

入り口入ってすぐのカウンター。


最初に個室かブース席か選ぶようです。伝票をもらえました。楽天と書かれてます。


ブース席は、空港ラウンジにしてはそこそこの広さ。
  

収容人数もそれなりにありそうです。関空の職員やCAも休憩時間にここに来るとか。
  
雑誌も結構な種類が置かれています。


個室もあり、ファミリールームや会議室、和室タイプもあるようですね。
  

少し奥には個室ブース。なかなかよさそう。
  

奥にはシャワーブース。ラウンジ利用をせずにシャワーだけ有料で浴びることもできるようです。
  

こちらはプレミアムラウンジ。KIX-ITMゴールドカードの人が入れます。けど中はいたって普通らしい。
  

空港ラウンジでありながら漫画がズラリ。ネットカフェには及ばない数ですが、それでもすごい。
  

こちらのラウンジは、いい意味で空港ラウンジらしからぬ良さがありますね。
空港出発前にシャワーだけ利用する事も可能な上、普通にネットカフェとしても使えます。
国際線・国内線を問わず、往路、復路両方でカード特典が利用できる点も優秀です。

続いては制限エリア内にあるラウンジ「六甲」へ。
  

ソフトドリンクは無料、アルコール類は有料。
  

今回はGWだったのでとても人が多くて座れず、こういう時に限りラウンジ外への持ち出し可能だそうです。


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1日目 出発〜ヘルシンキ・ヴァンター国際空港ラウンジ

今回はフィンランドエア。早速乗り込みます。GWですが外人率が結構高い。


座席は普通。手すりにリモコンが埋められています。ブランケットと枕とイヤホンと水は最初からありました。
  

足元は狭くはないですが、ライフジャケットが椅子の下にあるため、足の先が当たって少し窮屈。


モニターはタッチパネルで、日本路線は日本語の言語も選べます。他に韓中英フィンランド語。


フィンランド航空の乗務員のサービスは悪くありません。
機内エンタテイメントは日本語の映画が2,3しかなく、JPOPも1つのみ。
他の映画も日本語吹き替えや字幕ができないものが大半で、LCC以外でこれほどショボイのは珍しいですね。

機内食の1回目。夕食としてカツ丼みたいなのが出ました。
  

隣の白人女性の方は特別な機内食のオーダーをしていました。


前方では、客室乗務員に前の壁にベビーベッドを取り付けてもらい、赤ちゃんをあやすご両親が。そんなサービスもあるのか。


モニターにはヘッドスピードや、現地時間も表示されます。現地時間とは現在飛行機がいる場所のタイム。
  

2回目の機内食。お箸付きのそぼろ弁当のようなもの。
  

フィンランドエアの飛行ルートは、日本の佐渡島上空を通過して、ロシアのみを通るようです。
ハバロフスクで方向転換して、中国の上空を避けているようですね。

フィンランドのヘルシンキ国際空港に到着。案内板には日本語英語ハングル語も併記。


さすが北欧デザインの街だけあって、雰囲気がスタイリッシュです。
  

世界各地に便を飛ばしているだけあって、空港内を行き来する人も多国籍。
驚いたのは、日本人乗客の呼び出しアナウンスは日本人が日本語で行っている事。
空港に採用されている日本人スタッフなのでしょう。韓国人の方もいるようでした。
こういうのは世界へのハブとしての意識と、他国の人を受け入れる気持ちがなければできないですね。
イスタンブールでもアムステルダムでも、空港でネイティブがアナウンスすることはないですから。

ラウンジルームはこの階段の上のようです。


早速プライオリティパスを使って、ASPIREラウンジへ。
  

ASPIREラウンジはシェンゲン圏内エリアにあるラウンジです。
シェンゲン圏外に入った場合は利用できませんが、出入国審査前ならシェンゲン圏外行きの乗り継ぎ便でも利用可能。

このラウンジも他に類を見ないデザインセンスがあります。
  

天井からぶら下がっているブランコのようなイス。座るとだいぶ傷がありました。
  

様々なデザインの家具が並んでいますね。火に見えて火ではない。
  

QUIET ZONEという、静かに過ごせる一画も。


フードとドリンクは最小限の数ですが、味はなかなか。
  

軽食としては十分です。デザート類も美味しい。
  

しかしトイレは小が1つに大が3つと、少々狭めでした。
  

ラウンジ内に日本人男性の方がいたので、少し話し相手になって頂きました。
年齢は同じくらいで、技術開発の仕事をしているらしく、仕事でリビアなどに行った経験をお持ちだそうです。
プライベートでも長期連休に合わせてよく一人旅をするらしく、バックパックをかついでおられました。
今はもう行けない地域を旅されていたとは、うらやましい話です。

ラウンジを出て出発ゲートを目指します。
どうやら日本人と韓国人のみ別ゲートになっているようで、一番端に通されました。
自分で機械にパスポートを読み取らせ、カメラの前に立って自動写真撮影。
この後にパスポートにスタンプを押してもらうというもの。ここまでセルフは珍しい。
どうやらICチップ入りのパスポートを導入している国の場合、このやり方になるようです。
イミグレの手前にデモ映像画面が流れているだけで、係員は巡回しながら日本語で
「パスポートを奥まで入れてください」というのみ。これでは機械に弱い人は戸惑いますね。

フィンランドエアは色々とスムーズですね。
他の航空会社よりも搭乗開始時間が早く、到着時間もやや早め。
パスポートコントロールも乗客が各自でやることで、スタッフの作業も効率化しています。

ヘルシンキ〜ワルシャワの便。座席はゆったり目で、さっきより少し広いかも。隣は空席でした。
  

私の前の席がビジネスシートのようなのですが、短距離便なのでプレミアムエコノミーっぽい感じ。


機内食はなく、ドリンクサービスが1回出ただけでした。


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1日目 ワルシャワ・ショパン空港到着〜ホテル・メトロポルへ

ワルシャワ・ショパン空港に到着。思っていたより綺麗ですね。
  

今回は荷物を受け取らなくてはなりませんが、運よくビジネスクラス並に早く荷物が来ました。


ここを出る前に両替所で5ユーロを18.05ズウォティに両替。レートは悪いですが仕方ありません。


制限エリアを出て到着フロアに。すぐ目の前にマクドがあります。ポーランドでマクドは強そう。


交通インフォメーションなどは閉まっています、平日の夕方とはいえ閑散としてるな。


ATMで現地通貨を下ろそうとしましたが、どうやら1000ズウォティ単位らしい。
ちょっと額が大きすぎるので諦めました。

看板を頼りに進みます。


電車の券売機がありました。事前の予習通りに操作してなんとか切符を購入。
  

電車の出発は19:09のようです。予想より早く乗れました。
  

車内で切符の打刻を自分で行います。今回は融通が利かなさそうな無表情顔のおじさんの検札に遭いました。
  

2012年のサッカー欧州選手権に合わせて作られた都市高速鉄道なので新しい列車です。


しかし驚いたのは、駅とホームの間があり得ないほどの段差と間隔が空いている事。
ロンドンもすごかったですが、それ以上なのは初めて見ます。
スーツケースなどは少し頑張って持ち上げないといけないほどで、これは普通に事故が起こるレベルだ…。
このあたりがEUROに加盟していない東欧のクオリティということか。
ロンドンは老朽化も原因ですが、こちらはまだ最近できたわけですからね…。

S2のSKMはどうやら中央駅には止まらないようで、ワルシャワ・シルドミエシチェ駅で降りることに。
車内案内板とガイドブックを照らし合わせ、なんとか降りる判断を間違えずに済みました。

このあたりの判断を誤ると、大変な時間ロスになるんですよね。今回はうまくいきました。


駅を降りると街の中心部でした、文化科学宮殿も見えます。
  

もう夜ですがまだ明るいです。ホテルを目指して歩きます。
  

ノボテルホテルの向かい側のホテル。途中スーツケースを担いで階段を上り下りするのは堪えます。


今回宿泊するメトロポルホテルに到着。


チェックインをすると、マニュアル通りに淡々と事を進めるスタッフ。愛想がいいのか悪いのか。
ワンナイトで朝食は何時からで〜という説明を一文で言い切るのはむしろすごいと言うべきなのか。
ルームキーをもらうも、部屋の鍵が開かず、フロントで直してもらいました。
疲れてるのにすんなり部屋に入らせてもらえないのは困ったもの。
19:40にホテルに到着したんですが、部屋に入れたのは20:00でした。

エレベーターにはドアを閉めるボタンがありますね。東欧はあるのかな。


古い建物らしくドアが重いです。近くのドアの音も聞こえてきます。
  

なんとか部屋には入れました。


ダブルベッド。一人で使うには悪くない部屋です。


ベッドの上にかかっている絵。


なんと水はビンです。どうやらひねると外れるようで栓抜きはいらないようです。


開けて飲んでみるも微炭酸水で、しかも美味しくない…。

ベッドの前の壁にはテレビ。結構上にかかっています。


クロークは場所をとらない設計。


トイレは普通。こんなもんでしょう。


シャワールームも清潔ではあります。


本日は疲れていたので、荷物整理などは明日にしてすぐに寝ました。
ともあれ今回は長い旅程ですから。しっかり休息をとらなくては。

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