敦賀の旅


●原子力発電所の集合地として知られる、福井県敦賀市。
  敦賀湾に面する嶺南の地は、今も自然と歴史が残る要衝である。


氣比神宮 気比の松原

敦賀の旅 目次

タイトル 旅行日時 都道府県 旅行先・観光したもの 移動
手段
メンバ
備考
敦賀の旅 2011/12/22 福井 氣比神宮、気比の松原
武田耕雲斎の墓、晴明神社
青春18切符 1人旅 ぶらり
日帰り旅行

敦賀到着〜氣比神宮

青春18切符を使って、ぶらり日帰りの旅に出かけました。
先週は三重の関に行きましたが、今回は北の敦賀へと出向きました。
梅田から電車一本で行けるので、敦賀は意外とアクセスは便利な場所です。

この敦賀の地は原子力発電所の集中地である事が知られていますが、
古くから交通の要衝であったため、今も歴史と自然が残る地です。

JR敦賀駅に到着。意外と小さな駅です。


ここが改札。自動改札ではなく駅員がいます。


駅を出てすぐ右に、待合室と観光案内所があります。


奥にあるのが観光案内所。ここではレンタサイクルを借りることができます。


案内所の前にあるのが待合室。
暖房が効いた部屋で、電車の時間までイスに座って待つことができます。


1時間に1本しか電車がなかったりするので、こういう寒い場所だと、こんな待合室があると利便性が高いですね。
少ないながら土産屋も並んでいて、店員も人当たりよく丁寧でした。

駅の前にある広場。この像はなんでしょう。
ここに限らず、たいていの主要駅にはよくシンボルの像が建っていますよね。


レンタサイクルのキーを受け取り、駅からすぐ近くの交番まで歩きます。


交番のすぐ脇の行き止まりまで移動。


こちらがレンタサイクル車庫。しっかり整備されていますね。


自転車に乗っていざ出発。


もらった地図を頼りに進んでいきます。


駅の前に広がるエリアは、商店街でした。


信号機はやはり積雪地帯ということで、縦向きについているものが多かったです。
信号が変わる速度もなぜか早いものばかりでした。

そしてこの商店街には、至る所に像が設置されています。
宇宙戦艦ヤマトに出てくるキャラクターでしょうか。


商店街に沿って走っていきます。


実は商店街のアーケードのスピーカーからは地元のラジオ局の生放送が流れていて、
なかなか面白い試みであると同時に、新鮮さを感じました。

ただ、シャッター通りになっているところでも快活なDJの声が響いているというのは、結構シュールです。


そしてこの商店街には、銀河鉄道999や宇宙戦艦ヤマトの像が多数ありました。
この点を見ても、観光に力が注がれているのが分かります。

商店街にあった像はこんな感じでした。
  
  
  

商店街を抜けたところで、見えてきたのは


氣比神宮(けひじんぐう)。
地元では「けえさん」と親しみをこめて呼ばれているそうです。


入り口にあるこれが「気比神宮大鳥居」。重要文化財です。
春日大社、厳島神社に並ぶ「日本三大鳥居」の一つに数えられています。

入り口も多少、厳かな感じがします。


さっそく中へと入っていきます。


堀は小川のようになっていました。


この鳥居、確かに大きいですが、巨大というほどのものではありません。


鳥居をくぐり、境内へ入っていきます。


少し歩いた先に、本堂があるようです。


こちらが本堂。鳥居の形は入り口と似せてありますが


こちらの方は手を加えられるのでしょう。綺麗に整備されていました。


本堂と入り口の鳥居とは、それほど離れていません。


さっそく本堂へ。


参拝客は他におらず、何やら作業をしている人が2人ほどいるだけでした。


敷地内の広さはやや小さめでしょうか。初詣のときは混み合いそうな感じです。


本堂の参拝場所。


「氣比の恋みくじ」なるものもありました。


敷地内にあるこの「縁結び」の木に、くくりつけるということでしょうか。


詰所にはちゃんと人がいるようです。


詰所の近くにも、何やら別の空間が。絵馬もかかってます。


ここの絵馬はオリジナルという感じがしますね。


鳥居をくぐると、何かを祀っているスペースのようです。


奥にもありました。


横から神社を出てみます。


こちらは駐車場になっているようですね。


石碑を見ても、ここが由緒正しい神社であることが窺い知れます。


鳥居の大きさに反して、神社自体はそれほど大きくはありません。


想像していたより、ややごちんまりした感じの神社でした。
  

入り口に戻ると、私以外にもレンタサイクルを借りた人がここに停めていました。


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気比の松原〜武田耕雲斎の墓〜晴明神社

氣比神宮を後にして、先へ進みます。


氣比神宮の前の道路を渡ってすぐのところにも、像がありました。


そのまま道なりに進んでいくと、橋が見えてきました。


この川のすぐ向こうは敦賀湾です。


地図を頼りに直進していくと、見えてきました。


こちらが気比の松原。


1934年(昭和9年)に国の名勝に指定され、若狭湾国定公園の一部にもなっています。
三保の松原、虹の松原と共に日本三大松原に数えられています。

ここは国有林です。という看板がありました。


自転車で走りながら撮影してみました。


ここは車で中に入れるようになっています。よさそうなドライブコースです。
  

北へ抜けると、海が見えてきました。


奥のスペースは駐車場になっているようです。よい場所ですね。


名勝 気比の松原 とあります。


石碑も建ってます。


すぐ前が海になっていますね。


ぶらっとここに車で来て、海を眺められるようになっているんですね。


砂浜と、並ぶように立つ松原。見事なものです。


この場所こそ、敦賀を代表するスポットの1つに違いありません。


トンビ注意の看板が。実際に鳴き声も聞こえましたから、このあたりにはトンビが生息しているんですね。


少し海を眺めて、来た道を引き返しました。

途中通った道。道路の横が自転車専用道路になっていました。
新しいもの好きの福井県では、何かと試験的にいろんなことをしてますからね。


地図を頼りに少し迷いながらも、次にたどり着いたのは「武田耕雲斎の墓」。


周りは住宅街なんですが、こういうスポットもあるんですね。


武田耕雲斎とは水戸藩の天狗党の首領で、戸田忠太夫、藤田東湖と並び水戸の三田と称される人物です。


簡単ではありますが、手を合わせておきました。


なんと灯篭にはスイッチがあって、押すとガイドテープが流れます。


テープを全て聴いてると時間がなくなるので、途中まで聞いてそそくさと引き返しました。
スピーカーから流れるガイドが、人気のない住宅街に響き渡っているという、またもやシュールな状態になってしまいました。

地図を見ながら、最後に訪れたのは晴明神社。
というか普通に住宅街の中にあります…。


全国にある「晴明神社」の内の1つで、敦賀にもあります。
陰陽師「安倍晴明」が10世紀末をこの地で過ごし、天文学・地文学の研究を重ねたといわれています。


最初は入り口が閉まっていたんですが、後ろからきたおばさんが、カギをあけてくれました。


どうやらこちらの管理者の方のようで、平日は閉めていることが多いのだそうです。
私1人のためにわざわざ開けてくださった感じがして、こちらも少々、気を遣ってしまいました。

この部屋の中の、壇の下には空洞があって


安倍晴明が占いに使ったという「祈念石」が祀られています。
これを目当てに、土日は全国からここに人が訪れるのだとか。


小銭を投げ入れて、石の上に乗っかれば、願いが叶うということのようですね。


ここは部屋の中にある神社、という感じでした。
  

電車の時間も迫ってきたので、祈願もそこそこに、駅に戻ることにします。

帰りにまた商店街を通りました。
クリスマスが近いためか、天井には小さなイルミネーションが飾られていました。


駅前でレンタサイクルを無事返却。2時間以内だったので300円。
ぶっちゃけ、新潟のレンタサイクルよりも使いやすく乗り心地がよかったです。

天気予報によると、この後4日間ほど暴風雪が続くとのこと。
なんとか大雪に見舞われる前に、敦賀を観光できました。

それに関係があるのか、落雷があったようで、ダイヤに多少の乱れがありました。
私の乗った路線には全く影響はなかったようですが。


今回も2時間ほどの滞在ながら、日帰りの旅を楽しんできました。

敦賀の人は総じて人当たりがよくて丁寧でありながら、他人のペースに流されない雰囲気がありました。
福井県の人は新しいもの好きだと聞きますが、自分にとっての良し悪しを判断できる能力が高いのかもしれませんね。

今回、敦賀に行ってみて感じたのは、観光に対してしっかり力を入れているという事です。
少ないながらも、それなりの肩書きを持つ観光資源があり、それをサポートするための観光案内所も
きちんと設置され、レンタサイクルも整備されており、観光に従事する人も人当たりよく丁寧です。
市内の商店街には銀河鉄道999や宇宙戦艦ヤマトの像があったりしますし、敦賀もよく頑張っているという印象があります。

日本には何もしなくても人が集まるだけの観光地を持つ地域もあれば、
少ない観光資源をうまく利用して、集客に努めようとしている地域もあります。
その中には敦賀のように、工夫次第で観光客をもっと呼び込める地域もきっとあるはず。
観光だけの話ではありませんが、地方都市の活性あってこそ、これからの日本の先行きも安心できるものと思います。


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