大阪こんなとこやでレポート4 〜大阪市の神社仏閣 編1〜


●「えべっさん」に「すみよっさん」に「いくたまさん」。
  商業都市 大阪市にも、由緒正しき誇るべき寺社仏閣は沢山ありますよ。


四天王寺の中心伽藍 住吉大社

大阪こんなとこやでレポート4 〜大阪市の神社仏閣 編1〜 目次

タイトル 旅行日時 都道府県 旅行先・観光したもの 移動
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大阪こんなとこやで4
(大阪の神社仏閣1)
2012/07/03 大阪 四天王寺、住吉大社、大阪天満宮
今宮戎神社、生國魂神社
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大阪市の主要な神社仏閣

大阪に住む私が、皆さんに大阪を紹介するというスタンスでお届けするレポートコーナー。
今回は大阪市にある、特に主要と思われる神社仏閣を紹介したいと思います。
「主要」の基準はかなり独断ではありますが、大阪に住む人の認知、集客などを特に重視しました。

大阪では親しみを込めて、神社の名前の語尾に「さん」をつけて呼びます。
例えば、生國魂神社は「いくたまさん」。
住吉大社は「すみよしさん」、さらに言いやすく「すみよっさん」と呼ばれることが多いです。
「えべっさん」は「戎神社」というよりは、正月に行われる祭「十日戎」の事を指すのが一般的。

他に神社以外にも、飴は「あめちゃん」、豆は「おまめさん」、お粥は「おかいさん」、蟻は「ありさん」、などなど。
大阪では男女共に、何かと「さん」をつけて呼んでいるんですが、どちらかといえば
中年以降にこの傾向が強く、最近の若い人は必ずしもそうではないかもしれませんね。

今回紹介するのは、大阪市を代表する神社仏閣ですので、大阪を訪れることがあるならば是非、参拝してみてはいかがでしょうか?
もちろんこれ以外にも多くの神社、寺が大阪にはありますが、そちらの方も追々、別の機会で紹介していければと思います。
(※こちらのレポートは性質上、目的地を訪問した日時がそれぞれ異なる場合があります。)


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四天王寺

四天王寺(してんのうじ)は、大阪市天王寺区にある寺院です。
聖徳太子建立七大寺の一つとされていて、山号は荒陵山(あらはかさん)、本尊は救世観音菩薩(くせかんのんぼさつ)。
「金光明四天王大護国寺」(こんこうみょうしてんのうだいごこくのてら)ともいわれます。

『日本書紀』によれば推古天皇元年(593年)に造立が開始。
大阪市において(キタ、ミナミに次ぐ)南部の最大都市である「天王寺」という地名は、この四天王寺の略称です。

聖徳太子の慈悲心を受け継ぐ名僧らが拠り所としており、また元から特に宗派にはこだわらない別格とされていたようです。
第二次世界大戦頃までは長く天台宗に属していた時期もあるものの、日本仏教の祖とされる「聖徳太子建立の寺」であり、
「日本仏教の最初の寺」として、既存の仏教の諸宗派にはこだわらない
全仏教的な立場から、1946年に和宗総本山として独立しています。

つまりこの「四天王寺」は大阪が誇る寺社仏閣の代表格の1つであり、京都にも負けない歴史的な建造物といえるでしょう。

最寄り駅は、地下鉄谷町線の四天王寺前夕陽ヶ丘。
四天王寺方面の出口を出ると、早速案内板が。


こちらは重要文化財の石鳥居。入り口の1つです。


門を潜って進むと、西大門が。


後ろを振り返ったところ。日によっては屋台も出ます。


左手には親鸞聖人の碑。


西大門には転法輪(てんぽうりん)が取り付けられています。


そして真っ直ぐ進むと、こちらが中心伽藍。


内部へは入場料が必要。


左手に進むと、引導の鐘「北導堂」というものがあります。


側にある池には亀がいました。


北引導鐘堂。


他にも、いろいろ建造物があります。


少し進むと、重要文化財の「石舞台」と「六時礼讃堂」。
  

こちらの池にも亀がいました。
  

中心伽藍をぐるっと回ってみます。こちらの中門もなかなか見事。


ここから外に出ると南大門です。


こちら側からも四天王寺に入れます。


敷地内は広々としていて、ゆったり過ごせます。


中心伽藍の東門。


内部はこんな感じです。


こちらは太子殿。


庭が綺麗に整備されていました。
  

太子殿猫の門。この門に猫がいるそうです。
  

こちらは宝物館のようですが、中には入れません。


手前に展示されていたもの。


長持形石棺蓋と石鳥居 笠石。
  

広い敷地には、お堂が沢山あります。
  

四天王寺は本当に、京都にも劣らない寺院です。
  

平日でも地元の人を中心に、人通りがなくなることはありません。


敷地の外側は、墓地になっている一画があり。


ここにも重要文化財の「元三大師堂」がありました。
  

墓地の中に佇む古い堂。


こちらは墓地側の門。乾門。


四天王寺は大阪が誇る寺院の1つ。
天王寺からも比較的近いので、大阪市の歴史散策には外せないポイントですよ。


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住吉大社

住吉大社(すみよしたいしゃ)は、大阪市住吉区住吉にある神社で、全国に約2,300社ある住吉神社の総本社であり、
下関の住吉神社、博多の住吉神社とともに日本三大住吉の一社です。

また毎年初詣の参拝者の多さでも全国的に有名。本当にすごい人になりますよ。
大阪を代表する神社の1つであり、地元民の私としても、一番に名前が挙がるほどの大社。

最寄り駅はいくつかありますが、最も近いのは阪堺電気軌道の阪堺線(路面電車)の住吉鳥居前駅。
(私は自転車で行きました)

こちらが路面電車の駅。


路面電車側からの門。こちらから入る人が多いです。


鳥居を抜けて中へ。


境内は広く、見所も沢山あります。


駐輪場に自転車を停めます。これは何の建物かな?


こちらが住吉の象徴として大変有名な反橋。
太鼓橋 (たいこばし) とも呼ばれ、石の橋脚は慶長年間に淀君が奉納したものであるのだとか。


夜は21時までライトアップされ、関西夜景100選にも選ばれています。


この橋を渡るのは、神さまに近づくのに罪や穢 (けが) れを祓 (はら) い清めるためだとか。
反っているのは、地上の人の国と天上の神の国とをつなぐ掛け橋として、虹にたとえられたから。


奥に見えるのは本殿。


振り返ると、鳥居が見えます。


池もまた魅力。


手水舎もどこか神聖。


いよいよ中へ。こちらは住吉鳥居と呼ばれ、四角柱の鳥居であるため、角鳥居 (かくとりい) とも呼ばれています。


このような四角柱の柱は古い様式で大変珍しいのだとか。


また、各門には名前があるようです。


南西の側にあるのは幸福門。


住吉鳥居の門は幸禄門。


北西の門は幸禄門。


門までの道も灯篭が立ち並び、石碑もあります。
  

住吉鳥居から入りますと、第三本宮、第四本宮があります。


横には神楽殿。


少し歩くと第二本宮。
  

奥にあるのが第一本宮。


どうやら結婚式が行われているようです。


住吉大社はいかにも神社らしい神社で、格式もある、大阪を代表する神社ですね。
  

本宮の外にも、関連の社があります。


それぞれにご利益があるようです。


こちらは重要文化財の石舞台。
  

池には珍しい鳥もいました。


ここは大阪のパワースポットの1つと言えそうです。


ここは人気のある神社なので、平日でも参拝客がひっきりなしにやってきます。


なんと天皇皇后両陛下も御参拝されたことがあります。その記念標も。


ここは大阪には無くてはならない神社の1つです。


個人的には、住吉大社は大阪でも1,2の神社だと感じています。


大阪にもし住むことがあるなら、是非一度、住吉大社に足を運んでみてください。


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大阪天満宮

大阪天満宮(おおさかてんまんぐう)は、大阪府大阪市北区に鎮座する神社(天満宮)です。
別名は天満天神・浪華菅廟・中島天満宮。市民からは「天満(てんま)の天神さん」などと呼ばれて親しまれています。

毎年7月24〜25日には天神祭があり、これは日本三大祭、大阪三大夏祭りの一つに数えられています。
本殿では菅原道真を祀り、境内外社ではそれぞれ様々なものを祀っています。

最寄り駅としてはJRの大阪天満宮駅。地下鉄の南森町駅です。

こちらが正面の桜門。


しめ縄の門を潜り


正面に進むと、これが本殿。


手水舎は自動で、他とはちょっと違うようです。


正門の横にも社がいくつか建っています。


そこから外に出たところの門。


こちらには石碑が2つありました。
  

本殿に戻り、ぐるっと歩きます。


ビジネス街であるため、平日の昼はサラリーマンの休憩姿が目立ちます。


建物はどれも立派です。


これは登龍門。


参集殿。


敷地内はそこそこの広さ。
  

こちらは敷地内の外側、霊符社と呼ばれるところ。


白米稲荷。


こちらの社もしっかりしてます。
  

祖霊社。


ここから門を出て外へ。


門を外側から見るとこうなっています。


少し歩くと、ここにも社がありました。


大阪天満宮は地元の人にも親しまれていて、立地もビジネス街に近いとあって、平日でも人通りがありました。
大阪市を代表する神社ですので、機会があれば是非、立ち寄ってみてください。

ちなみに近くには、「天満天神 繁昌亭」という落語専門の定席があり、お年寄りが開店時間待ちをしていました。
  

大阪の文化を絶やさないようにしてほしいですね。


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生國魂神社

生國魂神社(いくくにたまじんじゃ)は、大阪府大阪市天王寺区にある神社です。
難波大社(なにわのおおやしろ)ともいい、地元では「いくたまさん(生玉さん)」と呼ばれます。

生島大神・足島大神を主祭神とし、相殿に大物主大神を祀ります。
社伝では、神武東征の時、難波津に上陸した神武天皇が、国土の神である生島神・足島神を現在の大阪城付近に祀ったのに始まると伝えています。

生國魂神社の敷地内には11社の境内社があります。
(皇大神宮、住吉神社、天満宮、鴫野神社(しぎのじんじゃ)、城方向(きたむき)八幡宮、家造祖(やづくりみおや)神社、浄瑠璃神社、鞴(ふいご)神社、稲荷神社、源九郎稲荷神社、精鎮(せいちん)社。)

最寄は地下鉄谷町線の谷町九丁目。3分くらい歩くと看板を発見。


公園から本殿へと向かいます。


これが生玉さんです。


鳥居の内側の「茅の輪」をくぐります。
  

厄除祈祷をしてもらえるようで、何名かのビジネスマンっぽい人が団体で中に入っていきました。


こちらが本堂。
  

私が行ったときは平日だったんですが、それでもスーツ姿のサラリーマンが時折参拝に訪れていました。
地元の人にも親しまれていることがわかりますね。

厄除けなのか、何らかの祈祷が始まるような気配でした。
  

見所が多いので、参拝順序が記されていました。
  

道標も多いです。


ご利益があるかも。


まだ奥に続いています。


こちらにも鳥居が。神社が複数集まっているような感じですね。
  

ベンチがすごい並んでます。


鴫野神社には崖縁占(がけっぷちうらない)なるものが。しかも閉まってるし…。


こちら側の道標もすごい数です。


敷地内には、松尾芭蕉がここで詠んだ句が残されていました。
  

井原西鶴の像も、道すがらに建っていました。
  

北門から外に出ると、石畳の坂が広がっていました。
  

生國魂神社は7月11日〜12日に生玉夏祭があり、大阪三大夏祭のひとつにも数えられます。
きっとその時は、また違う一面が見られるのでしょうね。


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今宮戎神社

今宮戎神社(いまみやえびすじんじゃ)は、大阪市浪速区にある神社です。
商売繁盛の神様「えべっさん」として知られ、毎年1月9日から11日にかけて十日戎(とおかえびす)が開催されることで有名。
大阪は商売人が多いので、正月の十日戎は、大阪の正月イベントの代表例といえます。

今回は普通の平日だったので、がらんとしていました。
  

鉢が並んでいますが、正月は取り払われます。


手水舎。


社務所にも「えべっさん」のマークが。
  

商売の神社だけあって、石柱はやたらスポンサー名が多いです。


逆に人がまったくいない「えべっさん」も、新鮮な感じがします。
  

神社ですから、絵馬もかかってます。


社殿はそこそこ立派ですね。


裏口から出ると、ここもやっぱりスポンサー名がびっしり。
  

今回の写真だけだと分からないと思いますが、正月はすごい人であふれ、TV取材も入るほどなんです。
そのうちまた、十日戎の際に紹介できればと思います。


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