世界のトイレ
日本のトイレ技術は世界最先端などと言われますが、
確かに日本を離れると、トイレ事情というのは変わってくるようです。
日本はウォシュレット搭載率が高いですが、海外のホテルでウォシュレット付きと言うのは稀かもしれません。
海外先でも、高級ホテルほどトイレも綺麗で質が良い傾向があるようですね。
有名なのは主に東南アジアの都会から離れたエリアでよく見かける、紙のないトイレというもの。
用を足したら手で拭いて、水で手を洗うというものですね。慣れればこちらの方が紙よりも綺麗に拭けるらしいです。
イスラムでは不浄とされる左手で拭くのが一般的。そのため食事でも握手でも右手でするのが基本となります。
これに関しては私もまだ未経験でありますが、そのうち経験することになるんでしょう…。
水洗式トイレであっても、水圧の関係で紙を流せない、というところは意外と多いです。
そういう場所は紙を流すと、紙詰まりを起こす可能性が高く、
それを避けるために、使用済みの紙を捨てるゴミ箱が側に置かれていたりします。
日本のトイレは十分な水圧に加え、水に溶けやすい良質なトイレットペーパーを使用しているため、
紙詰まりを起こすこともほとんどないようです。日本の技術力はすごいですね。
※こちらのコンテンツは、私が海外旅行をする度に増えていく予定です。
世界のトイレ 目次
マレーシアのトイレ
マレーシアのトイレには、便座に座って右側の方に、洗浄用のホースが設置されています。
トイレで用を足した後は、右手でホースを持って、水を使って尻を洗浄しつつ、左手を補助的に使うのだそうです。
元々、紙を流すような前提になっていないため、紙を流しすぎると詰まってしまう可能性があります。
クアラルンプールやマラッカなど、外国人も多数訪れる都市では、トイレにも紙は備え付けられていますが、
その場合でも、使用済みの紙はゴミ箱に捨てるのが無難だと思います。
また安宿の場合、トイレの便座のすぐ側にシャワーが設置されているため、
シャワーを浴びるとほぼ間違いなく便器も濡れます。
そもそもホースで洗浄するため便器の下の床も濡れるのは当たり前であり、
排水溝も便座の近くにあるので、シャワー用の排水溝と兼用しているようです。
高級ホテルであれば、シャワーとトイレの排水溝は分けられています。
また、ホースで洗浄しやすいよう、便座がやや右側にずれているのが、マレーシアのトイレの特徴です。
(座った状態を正面として右側。写真で見ると左側。)
外国人向けに、このズレを手でずらして修正できるようになっている便座もあります。
以下は、私がマレーシアで宿泊したホテルのトイレ。
ゲンティンハイランドのテーマパークホテルのトイレ。
右側にずれているのが分かると思います。こちらの宿は修正可能でした。
ブキッビンタンの安宿、アイリス ガーデン ホテル。やっぱりちょっと右側にずれてます。
そしてトイレのすぐ側にシャワースペース。間違いなく便器が濡れます。
KLCCエリアの4つ★ホテル、インピアナ KLCC ホテル。高級ホテルですがやっぱり右にずれてます。
そして手でズレを直すことも可能。外国人はこちらの方が落ち着きますね。
しかしKLセントラル駅近くの安宿、マイホテル@セントラルのトイレは傾きがありません。
全てのホテルで傾きがあるとは限らないようですね。
また上の写真のように、ボタンはこの位置についていることが多かったです。
その方がホースで洗浄するときに、手が届いてよい位置なのかもしれませんね。
トイレ1つとってみても、その国の事情が垣間見えるようで、興味深いですね。
ウィーンのトイレ
オーストリアの首都ウィーンのトイレは、便座自体はわりと普通です。
ボタンは壁についていて大きいです。これはドイツもそうでした。
一見普通に見えますが、私の体感としては、水を流したときの水量が多い気がします。
ウィーンはアルプスから水を引いているため、水道水が飲料水としても適切であり、
かつ水が豊富にあるためか、水が大量に流れる気がするんですよね。
写真だと分かりにくいかもしれませんが、水を流すとどうも大量に流れてる気がします。
例えば水不足に悩まされている地域であれば、こんなに水は流れないはずです。
施設にもよりますが、ホテルによっては明らかに水の流れる量が多いです。
ちなみに私が宿泊したこのカイザリンエリーザベトは、ボタンに「STOP」と書かれている箇所があり、
それを押すと水を止めることができるようになっていました。
オーストリアもドイツと同じく節約好きみたいなので、水が豊富でも無駄遣いは避けたいのかもしれませんね。
ちょっとしたことなんですが、こういうことを考えながら見て行くと、
トイレ1つとっても面白い発見があって、旅を楽しませてくれそうですね。
オランダ・スキポール空港のトイレ
オランダのアムステルダムにある、スキポール空港のトイレの男性用小便器には、ハエのシールが張られていました。
大阪の関西国際空港のトイレには小便器の中に「◎」の的シールが貼り付けてあり、そのシールのおかげで、
心理的にその「◎」的を狙って小便する人が多いので、必要以上に飛び散らず、掃除が楽になるという話があります。
実際、関西国際空港のトイレは世界の空港で一番綺麗という記録がありますからね。
そしてそれが評判になり、便器用の的シールが好評だと聞いていましたが、まさか海外にもあるとは思いませんでした。
的の形が「◎」ではなく「ハエ」というのがこっちの文化なんでしょうかね、日本だとちょっと気持ち悪い感じがします。
しかもこの的、中央正面ではなく、左寄りになっています。こちらの方が効果があるんでしょうか。
またトイレによっては、やはり高身長の人が多いということで、便器の位置が高いものもあります。
特にオランダは国民の平均身長が高い国で、ヨーロッパの人たちは長身の傾向がありますからね。
気の利いたトイレは、高身長用の便器とそうでない便器が半々くらいで設置されていました。
空港のトイレにも面白い発見がありますね。
今後もチェックして見てみたいと思います。