備中松山城散策


●日本に12ある現存天守の1つ、岡山県の備中松山城。
  日本三大山城にも数えられる高梁城は、雨の中でも山中に君臨していた。


備中松山城 よくぞまいられた

備中松山城散策 目次

タイトル 旅行日時 都道府県 旅行先・観光したもの 移動
手段
メンバ
備考
備中松山城散策 2012/03/04 岡山 備中松山城 青春18切符 友人
1名と
プチ旅
途中友人案内
現存12天守

出発

久しぶりに岡山の友人を訪ねがてら、以前から行きたかった備中松山城を訪れました。

備中松山城(びっちゅうまつやまじょう)とは別名、高梁城(たかはしじょう)とも呼ばれ、
日本に12ある現存天守のうちの1つで、日本三大山城の1つでもあります。
城跡が国の史跡、江戸時代に建造された天守などが国の重要文化財に指定されるなど、貴重な文化財といえます。

ちなみに「日本三大山城」は岩村城(岐阜県恵那市岩村町)、高取城(奈良県高取町)、備中松山城(岡山県高梁市)。
山城ということで、天守まで行くには山を登る必要があり、ちょっとしたハイキング気分です。
備中松山城は現存天守の山城としては最も高い場所にあります。

まずは倉敷まで18切符で移動し、倉敷駅で友人と合流。
雨は既に降っていましたが、車でさっそく向かいます。

このあたりは山が多いですから、車がないと不便ですね。


走ること小一時間。備中高梁に入りました。


城下町ということもあってか、ガードレールの代わりに城壁のようなものが。


やや迷いながらも、どうにか目的地に近づいてきました。
看板を頼りに進んでいきます。


このあたりの地形は当時と変わっていないんでしょう。山道になってます。


駐車場に車を停め、後ろを見てみると、地形を活かした段々畑になっていました。


案内を見ますと、どうやらさらに上にも駐車場があるようなのですが


受付の人に聞いてみると、自家用車はここで駐車してシャトルバスに乗って行くとのこと。


徒歩でもいけるらしいですが、とりあえずシャトルバスを利用することに。1人300円。
簡素な待合室はありましたが、待つまでもなくすぐにバスは来ました。


こちらがシャトルバス。といってもワゴンタイプの普通の車です。


途中の道では、徒歩で帰ってくる人もいました。徒歩でいけなくはないみたいです。

ここまで車でも来れそうなもんなんですが、道中の道が狭いので、シャトルバスなんでしょう。


石碑がありましたが、雨なのでちょっと見にくいです。


ここから城までは山歩きです。雨降っていますがとりあえず行きます。


入り口にあった立て札。「登城心得」とあります。


道なりに進んでいきますが、噂どおり、山道ですね。徒歩20分らしいですが…。


途中、随所に「登城心得」の立て札が立っていました。
ここからは立て札を追いかけるように進んでいきます。
「あわてずゆっくり進むべし」


「この先足もと悪しきにつき気をつけて進むべし」


雨なので景色も見えず、足元もぬかるんで、条件は悪いです。


「ゴミは捨てずに持ち帰るべし」


またありました。「この先足もと悪しきにつき気をつけて進むべし」


山城というだけあり、これまでの城とは一味違います。


10分近く歩きましたが、立て札によると
「この辺りがちょうど中間地点である しばし休まれよ」


ところどころに、石垣の跡らしきものが残っています。


紅葉の時期には綺麗かもしれませんね。


さてどんどん行きましょう。


進行方向には逆向きの立て札が。


「本日の登城 大儀であった」
まだ登ってないっちゅーねん。


野猿注意の看板もありました。ここは猿もいるんですよね。


ようやくゴールが見えてきました。


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天守閣到着

「よくぞまいられた」
まるで昔のファミコンのRPGのセリフです。


この辺りからは、もう城ですね。


石垣や城壁など、よく残されています。


至るところに石碑があり、かつてここに何らかの施設があったことを示しています。


ここまで来れば天守閣までもう一息です。


案内板には、ここが国指定史跡であり、重要文化財もあることが記されています。


ここは文化遺産と共に自然も遺されているので、当然ゴミ捨ては禁止です。
  

ここを登った先には


またも石碑がありました。


そしてようやく拝めたこれが頂上の城です。


この階段を上がって、いよいよ城へ。
  

窓口で入場料300円を支払うと、「よくぞまいられた」と言ってくれました。


門を潜るとすぐ目の前が天守閣でした。


すぐ左には休憩所があり、無料でお茶を飲むことができました。


高梁銘茶「備中宇治茶」。かなり美味しいお茶でした。


休憩室には展示物と、イスが置いてありました。


雨が激しいせいか、霧が出てきてしまいました。撮影のコンディションとしてはかなり悪いですね。


入り口から天守閣に入ってみます。入り口も小さいです。


内部はこのような感じで、靴を脱いでスリッパに履き替えます。


小さそうな天守ですね。


山城ならではなのか、面白い構造をしています。


内部にはいろいろと展示物がありました。


こちらは暖をとるのに使用された囲炉裏の跡。天守閣の中にあるのは珍しいそうです。
城を巡る争奪戦を繰り返すうち、必要を感じたために作られたのだとか。


このフロアは展示物が置かれている場所のようです。


隣の部屋にはテレビが置かれていました。なんでやねん。


階段で上へ行ってみます。この階段の急さが現存天守ですね。


上のフロアは思いのほか狭く、御社壇があるだけでした。


天守閣としては本当に小さい城ですね。
現存天守としては最も規模が小さいと聞きましたが、その通りだと思います。


昔からこのように、屋根部分が組まれていたんでしょうねぇ。


外を覗いてみますとまだ雨でした。この瓦は新しそうですね。


折角なのでお参りして帰りました。


階段が急なので、降りるときが怖いんですよね。


帰り際に石垣を見てみます。これも当時からあるものなんでしょうねぇ。


天守を後にします。思いのほか見るものが少なそうですね。


晴れていれば景色も楽しめたんでしょうが、晴れの国でも今日の雨は避けられませんでした。


天守の横にある道を進んでみます。


このあたりも昔からの建物なんでしょうね。


残念ながら奥の蔵は閉まっていました。


この山城は、この狭さに見合う建て方がされているようですね。


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下山して帰路へ

さて、時間もおしてきたので門を潜って帰ります。
  

もう一度天守閣を眺めます。霧は消えていました。今度は晴れの時に来たいですね。


天守の横にも道があったので進んで見ます。


向こうにもちょっとだけ何かありそうです。


しかし残念ながら、これ以上観光できそうなものはなさそうです。
  

こちらは井戸の跡でしょうかね。


奥は石垣の保全中のようでした。「新材」ということは、新しい石も使ってるってことですね。
  

ここもかつて、何かしらの建物があったんでしょうねぇ。


工事中のところもありました。これからに期待ですね。


ひとまず天守閣を見ることができたので、帰ることにします。


これらも、地形を活かして城壁が作られているんでしょうねぇ。


雨なのが残念ですが、城としての価値は十分高い遺産でありました。


帰りは行きとは違う道を通ります。


道路に出ました。城のスタッフはここまで車で来るんでしょうね。


途中にあった休憩所。なんと机の上に糞がありました。


帰り道の道路にもところどころに糞が。おそらく猿のものなんでしょうね。


せっかく高いところに来たので、景色を楽しみたかったですね。


シャトルバスが到着した場所まで降りてきました。


その後、待合所で帰りもバスを待っていたのですが、来る気配はなし…。


バスかと思っていると、一般車両が1台入ってきました。

その人に話を聞いてみると、シャトルバス乗り場のところでガードマンに躊躇はされたものの、
ここまでの道を通してくれたので、車で入って来たとのこと。
どうも話を聞いていると、シャトルバスはもう来ないような気がしてきました。

その方は大阪から来られた御夫婦のようで、倉敷の観光に訪れ、
備中松山城にも行こうとしたものの、時間がかかりそうなのでやめることにしたそうです。
帰り際、親切にも車で駐車場まで送ってくれるとのこと。
ご好意に甘えて、連れて行ってもらいました。

駐車場に戻ってびっくり。人っ子一人いません。


行きにはここにシャトルバスの受付があったのに、それすら消えてしまっています。


これではシャトルバスが待っても来ないわけです。
そのタイミングで他の方に助けていただいたというのは、まさに天の助けでありました。

正直予想外ではありましたが、なんとか帰って来れたのでほっと一息。


友人に倉敷駅まで送ってもらい


帰りに駅の売店で「きびだんご」を買って帰りました。


今回は久しぶりに岡山までの18切符でしたが、私の家から岡山までは片道4時間ほどかかります。
さすがにちょっと疲れましたが、城までの山登りは全く苦ではありませんでした。
やっぱり旅に出ると、普段よりもエネルギーが出るのかもしれませんね。
今回、付き合ってくれた友人に感謝です。

備中松山城は噂に違わぬ魅力を備えた城ではありましたが、次に来るときは紅葉が綺麗な時期に、
かつ快晴の時に来たいものですね。


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