犬山城散策


●現存天守の1つにして、国宝天守4城の1つ、犬山城。
  木曽川沿いに建つこの白帝城は、城下町と共に今も歴史を刻んでいる。


国宝犬山城 犬山城天守閣

犬山城散策 目次

タイトル 旅行日時 都道府県 旅行先・観光したもの 移動
手段
メンバ
備考
犬山城散策 2012/03/14 愛知 犬山城、針綱神社、
三光稲荷神社、犬山神社
青春18切符 1人旅 ぶらり
日帰り旅行
現存12天守

犬山到着

青春18切符で次はどこに行こうかと、定めた目的地は犬山城。
先日の備中松山城に引き続いて、またも現存天守の1つを制することにしました。

犬山城は現存12天守の1つにして、天守が国宝指定された4城のうちの一つ。
木曽川沿いの高さ約88メートルほどの丘に築かれた平山城で、別名「白帝城」とも呼ばれます。
前身となる砦を織田信康(信長の叔父)が改修して築いたものを、石川貞清(光吉)が改修して現在のような形になったそうです。

大阪から豊橋まで新快速が走っているので、愛知方面は意外と楽にアクセスできます。
ルートとしては岐阜で乗換えて鵜沼駅までJRで行き、名古屋鉄道の新鵜沼駅から1、2駅移動します。
所要時間も片道4時間くらいで、倉敷とあんまり変わりません。

順調に時間通りのダイヤだったんですが、彦根の手前で踏切の事前横断による安全確認があり、
数分の遅れのため、米原からの次の電車を1本遅らせるハメになってしまいました。
20分ほど待つことになってしまったので、米原駅をうろうろ。

駅の東口に出てみました。ここから見ると意外と小さい駅ですね。


こちら側には、あまり何もなさそうです。


近江鉄道の米原駅は工事中。


遅れはしたものの、ようやく岐阜駅に到着しました。


岐阜駅から高山線に乗ります。ワンマン電車でした。


以前、関に行くときも乗りましたが、単線で小さな駅を行き来する際はこういう電車になるようですね。
駅員や改札が置かれていない小さな駅では、電車内で精算する仕組みです。

20分ほどで鵜沼駅に到着。


この駅は自動改札があります。


専用の連絡通路を通って


名古屋鉄道の犬山線「新鵜沼駅」へ。こちらは18切符が使えませんので、160円の切符を買います。


名古屋鉄道なので、電車は頻繁に往来しています。


ホームに行くと特急が止まっていました。名古屋に向かう電車ですね。


特急ではなく普通電車に乗ります。


駅は「新鵜沼駅」「犬山遊園駅」「犬山駅」と並んでいて、犬山城に最も近いのは「犬山遊園駅」ですが、
城下町を見て歩く場合は「犬山駅」から歩くことになるようです。

今回は「新鵜沼駅」から2駅目の「犬山駅」で降りました。
結局、予定より30分遅れで到着。

改札には「ようこそ、犬山へ」の文字が。


犬山は観光地の1つですから、駅の看板も凝ってます。


さっそく観光案内所へ。


今日は平日なのでガラガラでした。地図をゲット。


出口に向かうと、格子の隙間から覗いて犬山城が見えるように工夫されていました。


この格子といい、「ようこそ、犬山へ」といい、彦根とよく似ています。どっちも現存天守ですからね。


ただ彦根よりも高い建物が多いので、城はちょっと見えにくいです。


城自体はこの界隈ではかなり目立つんですけどね。


出口から出て歩きます。


このオブジェが駅のシンボルなんでしょうか。


よく見ると駅の上がマンションっぽいですね。


進んでいくと、犬山地下道というものがありました。


地下道といっても、信号を避けるための通路のようです。


ここは古そうですね。


城までの道程に地下道というのが、どこか唐津城を思い出します。


地下道を抜けてどんどん進みます。まずは城下町を目指すんですが、この辺りはまだ普通の住宅街。


交通量は結構多いようですね。


何やら古めかしい家が見えてきました。


そのすぐ近くにあった商店街は、シャッター通りに。


そして商店街の反対側の狭い路地に入ったところが、城下町になっているようです。ちょっと分かりにくいですね。


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城下町散策〜神社巡り

さっそく城下町を歩いてみます。ここは車も普通に通ります。


老い呆け来ず地蔵。何これ?
  

「どんでん館」というものもあります。観光できる施設はいくつかあるようです。
  

このあたりは観光通りとあって、そこそこ店も建っています。
  

高木邸。これも文化財なんでしょうか。
  

普通の住宅に混じって、所々に古い街並みがあるという感じでしょうか。


狭い路地が、昔の名残を感じさせます。


祭りの看板のようですが、すごいローカルな感じがします。


ローカルといえばこちらの放送室。なんと公開生収録のラジオ放送です。こんなところでやってるとは。


こちらは「火の見櫓跡」の石碑。


「本町車山蔵」という登録有形文化財もありましたが、工事中でした。
  

良く見ると、横断歩道になっている場所もありました。


柱と同化していて、パッと見、信号があることが分かりません。


あえてこのように設置してあるのかもしれませんが、分かりにくいと意味がないですよね。


ここから城前の広場までは、もうすぐです。


「史跡 敬道館跡」の碑がありましたが、どれが跡なのかよく分かりませんでした…。
  

犬山城とセットの観光をオススメされている「からくり展示館」。今回は入りませんでした。
  

城前の広場に到達。ここは城への登山口であり、神社なども多く建っています。
  

まず正面にあったのが「針綱神社」。


「針綱神社」は濃尾の総鎮守とされ、安産、子授けにご利益があるらしいです。
犬山城の守護神でもあります。

神社内は至る所で、耐震補強工事中のようでした。


犬山城から近いということで、ワンセットで観光できます。
  

「針綱神社」の隣にあったのが「三光稲荷神社」。


この2神社と犬山神社は犬山城の南の登城入り口近くにあり、いずれも犬山城の守護神になっています。

稲荷神社というだけあって、鳥居が沢山ありました。
  

この神社からも犬山城へ行ける様で、城へ行く前に神社の参拝を暗に勧めている気配があります。
  

神社自体も立派ですね。
  

この鳥居を抜ければ犬山城への道に続きますが、大して近道ではなさそうです。


先ほどの広場に戻り、犬山神社のほうにも立ち寄ってみました。


こちらも、城と共に参拝してくださいとあります。


この犬山神社は犬山城の西御殿(平岩親吉の屋敷を移築した建物)が存在した場所だそうです。


成瀬正成以降の歴代犬山城城主を祀るほか、戊辰戦争から太平洋戦争までの戦没者を祀っているようです。
  

こちらの碑がそうでしょうか。


他に猿田彦神社の祈祷車用の入り口もありましたが、神社ばかりも見ていられないので、そろそろ城へ行きます。


広場にも観光案内所がありますが、駅前の案内所で十分かもしれませんね。


さて、いよいよ城への入場口の入り口にやってきました。


これこそ犬山城最初のハイライトの1つ。城に向かう人は大抵、この石碑の前でまず記念撮影をします。


普通に撮って載せただけでは、ありきたりなので、アップの写真。


さらに至近距離から撮影。こんな訳のわからない写真を掲載するのは私くらいでしょう(笑)
でも良く見ると、文字の黒色部分が色褪せてきているのがわかります。
  

道を挟んで向かい側にも、何やら石碑が3つほど立ち並んでいました。


一番右にあったのは下山順一郎氏の胸像。薬学博士第1号で犬山生まれの人です。
  

真ん中は「薩摩義士之碑」とあります。


一番左は「故中川清蔵主之碑」。中川清蔵主は犬山城を守り、池田恒興の攻撃を受けて戦死した武将だそうです。


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犬山城天守閣へ

城に登る前にだいぶ寄り道しましたが、そろそろ城へ向かうことにします。


神社だらけのエリアを横目に、坂を上っていきます。


天守にもまだたどり着いていないんですが、既に国宝の看板。


ここの坂道は石畳になっていて、足を挫きやすいのが難点です。


上りにも下りにも気をつけなくてはいけません。


途中にまた神社がありました。


良く見ると「針綱神社」でした。ここまで敷地があるんですね。


神社の側にも階段がありました。やはり神社を抜けて直接城に向かうこともできるようです。


もう春ですね。花が咲いていました。


参拝客はちらほらいました。


そこそこしっかりした神社みたいです。


天守は見えてるんですが、もう少し坂を上ります。


入場券売場に到着。坂を上るのは数分ですみました。


犬山城はどこの門かは不明ながら、旧城門と伝わる門が蓮善寺他に移築現存しています。


こちらが天守への入り口。係員が立っています。


門の手前にあった碑。内外一誠(石碑)とあります。


いよいよ中へと入ります。


門を潜って左へ歩いていくと
  

これが犬山城の天守閣。予想よりもしっかりした佇まいです。


入り口の門を潜ると、すぐ天守が見えるように工夫されています。


さっそく内部へ入ることに。


靴を脱いで入らないといけません。現存天守はだいたいそうです。


入り口から早速、階段がお出ましです。


昔からの造りを遺す現存天守の階段は、急なものばかり。


毎度思いますが、昔の人はよくこんな急な階段を上り下りしていたもんです。


展示物がある割には、写真撮影が禁止されていないのも珍しい感じが。


この独特の空間こそ、現存天守ならでは。


窓を覗いてみると、木曽川が見えました。


中庭も見渡せます。紅葉の季節は綺麗かもしれませんね。


上段の間と呼ばれるエリア。


日本各地の城の写真が展示されています。大抵どこの城にもこういうのありますね。


最上階の手前の階段は、頭をぶつけそうなくらい狭かったです。
  

この階段を上って、さらにもう1段上が最上階。


上り下りに使える最上階の階段は1つしかなく、なぜか絨毯が敷かれていました。


この階段を上ると


最上階に着きました。壁には肖像画や資料がずらりと飾られています。
  

しかしなんと言ってもこの天守のすごいところは


外に出られるところでしょう。


こんな狭い足場を、ぐるっと一周行き来して景色を見ることができるようになっています。


しかもよく見るとこの足場、微妙に斜めになってるんです。
こういうものも含めて現存しているというのは、すごいですね。


しかも瓦は一部修復中。よけい怖いです。
  

安全のため、天守にはスタッフが必ず常駐しているようですね。


足元ばかり見てないで、景色も楽しみます。


こちらが木曽川。城からはこれほど綺麗に川が見れるんですね。


川の方は風が強く、気をつけないと帽子が飛ばされそうでした。


城門の方もよく見えます。


この周辺からは犬山城がよく見えるので、逆に城からも周りがよく見渡せるようです。


壁にかけられていたこちらは国宝指定書。かなり古そうですね。


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寄り道しながらの帰路

天守を見終え、降りてきました。


天守の側にあった木。御神木のようです。
  

枯れてしまってもなお、ここに佇んでいます。


石碑もありました。功績を顕彰するもののようです。
  

帰る前に、お土産屋を覗いていきます。
  

こういう店はどこでもありますね。


近くにあった七曲門。門碑があり、旧状をよくとどめているそうです。
  

少し奥に入ると、景色を眺められそうなスポットがありました。


やはりこの立地ですから、昔から人々は木曽川を眺めていたんでしょうね。


石畳の坂を下って帰ります。やはり足元を見ないと足を挫きそうです。


行きに見落としていましたが、入り口のところにも門跡があったようです。


無事帰ってきました。


行きは「犬山駅」から歩いて来ましたが、帰りは「犬山遊園駅」の方に行くことにします。


坂を下ると川がありました。


川沿いを歩いていきます。


ちょっとだけ寄り道。


有楽苑というところがあり、茶室「如庵」が国宝に指定されているようです。


立て札どおりに進むと、ホテルに出てしまいました。


有楽苑はホテルの敷地内にあるようです。
今回は時間がなかったので入りませんでしたが、立ち寄った記録だけ残しておきます。


ホテルの駐車場から抜けて、川の方向へ。


木曽川にたどり着きました。


この位置からでも、犬山城がよく見えます。
  

川沿いは遊歩道になっていて、地元の人も散歩を楽しんでいました。


ここは国定公園になっているんでしょうか?


確かにここは、木曽川を楽しめるスポットの1つかもしれません。


犬山橋を渡らず素通りして


少し歩くと、犬山遊園駅に到着。


駅前には観光案内マップがありました。ここからでも十分観光はできそうです。


木曽川うかい乗船場の案内板も。なるほど、そういうのもあるんですね。


駅に到着。なんとか時間に間に合いました。


今回は行きませんでしたが、この周辺には桃太郎ゆかりの地もあるんです。


名古屋鉄道から1駅。JR鵜沼駅に到着。


電車は30分に1本です。やはりワンマン。


帰りも、大垣駅で電車待ちの時間ができたので、ぶらぶら歩いてました。


大垣駅で降りたのも初めてです。


特に目ぼしいものもなく、今日はこのまま帰りました。


犬山城は正直あまりイメージが沸きませんでしたが、行ってみると、さすが現存天守と言える魅力のある城でした。
愛知県の見所は名古屋だけではありませんね。

現存天守を含め、古い佇まいを遺す城には、やはり特別なロマンと見所が秘められているのを感じます。
時間はかかるかもしれませんが、そのうち現存12天守全てを巡ることができればと思っています。


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