ブータン

南アジアにある国家。インドと中国にはさまれている、世界で唯一チベット仏教(ドゥク・カギュ派)を国教とする国家である。首都はティンプー。

急速な近代化(欧米化)のなかで、近代化の速度をコントロールしつつ、文化大革命に端を発する中国の進出で領土の1割を事実上喪失し、内陸の農村部に強い影響を受けた政治的立場や、全体主義的な伝統を維持しようとする政治に世界的な注目が集まっている。
前国王が提唱した国民総生産にかわる国民総幸福量 (GNH) という概念、さまざまな環境政策、伝統文化保持(隣国のシッキム王国(現シッキム州)のインドへの併合経緯に由来するブータン族優位政策の一環)のための国民に対する民族衣装着用の強制などが近年のスローライフなどのキーワードと組み合わされて語られる場合も多い。

国情報 目次

基本情報

ブータン
Kingdom of Bhutan

正式名称
ブータン王国
首都
ティンプー
最大の都市
ティンプー
通貨
ヌルタム(BTN)
公用語
ゾンカ語、英語、ネパール語 国の標語
なし
面積
38,400(九州とほぼ同じ)平方km(128位) 人口
697,000人(162位)
民族構成
チベット系8割、ネパール系2割 宗教
国歌
雷龍の国 ISO 3166-1
BT / BTN
時間帯
UTC +6 サマータイム
なし
ccTLD
.bt 国際電話番号
975

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滞在情報

祝日・祭日
仏教に関する祝日が多い。陰暦を元にした複雑なブータン暦があり、占いによって決まる部分もあるので太陽暦の何日になるかは直前まで決まらないことも多い。国家的行事は太陽暦に基づいている。なお、振替休日はない。
2月21〜23日 5代国王誕生日
11月6日 5代国王戴冠記念日
11月11日 4代国王誕生日・戴冠記念日
12月17日 王制記念日
電圧とプラグ
電圧は220Vで周波数は50Hz。
コンセントは3つ又のBFタイプが多く、日本の電化製品を使用するときは変圧器と変換プラグが必要。
ビデオ・DVD方式
テレビ・ビデオはPAL方式。日本やアメリカのNTSC方式と異なるので、現地のビデオテープは一般的な日本国内用ビデオデッキでは再生できない。

ブータンの水道水は硬水で水質が悪いので、そのまま飲むのは厳禁。ミネラルウォーターを買うこと。1L15Nu程度でホテル、レストラン、食料品店で手に入る。
郵便
ブータンの郵便といえば切手が有名で、ティンプーの中央郵便局には趣味の切手コーナーがある。

【郵便料金】日本へのエアメールの場合、ハガキ20Nu、封書20gまで20Nu、100gまで40Nu。EMSサービスもある。

【郵便局の営業時間】月〜金曜9:00〜17:00。土曜日は〜13:00で、日曜、祝日は休み。ポストもあるが、数が少ないので局まで持参するほうが早くて確実。
日本大使館
※在インド大使館が、在ブータン大使館を兼轄する。
安全情報
● 外務省 海外安全ホームページ
安全だと思う国でも、まず一度はこちらをチェックしておいたほうがよいでしょう。

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観光情報

世界遺産
なし
主要都市
ティンプー:首都。最大都市。
ブータン政治の中枢施設は「タシチョゾン」と呼ばれる。
パロ:国内唯一の空港がある。ブータンの空のゲートウェイ。
プナカ:1955年まで首都が置かれていた。現在でも冬季にブータン仏教の総本山が置かれる所としても知られる。
プンツォリン:インドとの国境にある。陸路でブータンに入国する場合に唯一のゲートウェイとなる街。
代表的な観光地
●ティンプー
タシチョ・ゾン (Tashichhodzong):ブータンの政治の中心で、新旧国王の執務室やブータン仏教界の総本山、その他の官庁などが入っており、執務終了時刻の夕方5時から日没まで観光客にその一部の見学が認められている。
民俗博物館 (The National Folk Heritage Museum):19世紀に建てられた伝統様式の家の中に農具や他の生活用具、仏壇仏具などを展示している。当時の生活スタイルをほぼそのまま再現したような展示となっており、とても興味深い。建物自体も一見の価値がある。館内は撮影禁止。
メモリアル・チョルテン (The National Memorial Choeten):「「近代ブータンの父」と称される第三代国王、ジグミ・ドルジ・ワンチュクを記念し1974年に建立された仏塔で、世界平和と繁栄の意味が込められている。
オーセンティック クラフト バザール:外国人観光客向けの、ティンプーにあるお土産屋街。
シェリースクエア:2011年の9月にオープンしたショッピング施設。5階建てで近代的なビル。ブランド品もある。

●パロ
国立博物館(タ・ゾン):パロ・ゾンの裏手の丘の上に建つ、かつて見張り台として使われていた建物が博物館となっている。
パロ・ゾン(Paro Dzong):パロ県の県庁と僧院、要塞を兼ねた建物で、パロ県内の政治・行政・宗教の中心となる建物。もともとは17世紀に建てられたが、現在の建物は20世紀初頭の火災による焼失後に再建されたもの。

●ジャカル
標高3000mなので稲作に適さず、蕎麦の栽培が盛ん。
日本の技術協力で建てられた橋もある。
ブムタン県のウラという村ではマツタケが有名。
ここのマツタケは大きく、日本や韓国などにも輸出している。
チャムカル通り:街のメインストリート。200mの道路沿いに50軒のお店が並ぶ。
ヨトンラ峠:「ルンタ」という縁起物の旗が沢山つけられている願掛けスポット。

●その他
ドチュラ峠:ティンプーからジャカル方面へ行く途中の、標高3150mにある。
ヒマラヤ山脈の絶景が見渡せる峠。
英語の通用度
その他観光情報
・この国を訪れた人が言うには、国全体が穏かな空気につつまれているのだという。
・国民幸福度の高さを裏付けるように、ゾンカ語にはそもそも「ストレス」という言葉が存在しないという。
・山や森には精霊がすむと言われており、山を傷つけるトンネルは建設できないため、道路が入り組んでいる。
・森を守ることが国の最優先事項といわれ、国土の60%を森のままで残すと法律で定められている。
・ハヌマンラングール(ヒンディー語で「長い尻尾」)という猿を見かけると、ラッキーなことがあるとブータン人は信じているらしい。
・ティンプーのアイスクリームのコーンは橙色で、オレンジ味らしい。
・毎年、初雪の日は祝日になる。
テレビなどでその日の朝に急に知らされることもあるため、知らずに仕事や学校に行く人もいるという。
・タバコの喫煙や売買が禁止されており、世界で最も厳しい禁煙国家とも言われる。
観光客向けに喫煙室が用意されている施設もあるが、こっそりブータンの若者が吸いに来ることもあるという。

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国旗・国歌情報

● 国旗の説明


国の守護神、持っている4つの玉は富の象徴

王家の権威

ラマ教の信仰

● 国歌

国歌名
作詞作曲

歌詞

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その他国情報

主要産業
農業(米, 麦他)、林業、電力
国の有名人
●シグメ・シンゲ・ワンチュク:第4代ブータン国王。
王政を廃止し、国民が選挙で国会議員を選び、首相を選ぶ仕組みを作った。
さらにGHN(国民総幸福)を提唱するなど、現代のブータンの礎を築いた人物。
引退後はお忍びで国内を見て回り、国民の生活ぶりを調べているという。

●ジグミ・ケサル・ナムゲル・ワンチュク:第5代ブータン国王。
端正な容姿と気さくな振舞いで、ブータンのみならずタイ女性の間でも人気だったらしい。
平民の女性と結婚したことでも注目された。
その他雑学情報
・世界で唯一、チベット仏教を国教としている。
都会にいる人も、家に帰れば揺るぎない仏教がある。
・言わずと知れた幸福の国。
アンケートでも、相手を思いやったり、他人をうらやましいと思わない人の割合がかなり高いという結果が出ている。
近所付き合いもよく、お互いをある程度信頼し、助け合いがあるのだという。
・ブータンのお茶には「バター茶」というものがあり、温かい「バター茶」が一番のおもてなしだという。
訪ねてきた客人にまず飲んでもらう。
・国民は基本的な学費や医療は無料で受けられる。
・法律で森の保護が義務付けられ、木を切るにも許可が必要だという。
・ブータンでは男性ではなく女性が家を継いでいく。
母親の家は娘に受け継がれていくのである。
・農村部では、家は村人総出で建てるため、お金があまりかからないという。
・ブータン料理に、唐辛子とチーズを煮込んだ「エマダツィ」と呼ばれるものがあるが、これは世界一辛い料理だと言われている。
・1999年にテレビとインターネットが解禁になったため、まだこれらの歴史が浅い。
・「Kuzu Zangpo(ごきげんよう)」という歌があり、昔から親しまれている民俗音楽である。ブータンでは人が集まるとよく歌われる。
・「クル」というブータン式のダーツがある。ダーツ自体が大きく、30mほど遠くの的に当てる。なかなか当たらないが…。
・農家が多く、法律で一妻多夫が認められているという。
・ブータンの国獣はヤギの頭と牛の体を持つ「ターキン」。
・職場などでは民族衣装の着用が義務付けられ、 男性の衣装は「ゴ」、女性の衣装は「キラ」という。
・ブータン人が世界で一番感謝している人物は「西岡京治」さんだと言われている。
1964年、まだ国交がなかった時代から28年間ブータンで農業を指導した日本人で、 斜面に棚田を作り、米の収穫が4割増した。
国王から外国人としてただ1人「ダショー」の称号(イギリスで言うサー)を与えられ、 1992年、59際で死去した際には、 王室・政府による国葬が行われ、参列した5000人が涙したという。
・意外にも外交としては、中国を気にしながらインドと仲良くなろうとしている。
中国とは国交がなく、インドに守ってもらうことで独立を維持している。
・輸入依存度も75%がインドからで、インドとの関係は深い。
・ティンプーのメインストリートでも信号は1つもなく、 交通整理をしている人がいるくらいである。
・首相フェロー(ブータンの発展に貢献する人材として国外から招かれた役人)には、 日本人の方もいる。
・インドや日本が援助をし、電気が通り、テレビが見られるようになると、 インドの番組が流れ、モノが溢れる映像に消費意欲がかきたてられたのだが、 それが国内にあるルピー残高が足りないという事態を引き起こしている。

・国民総幸福(GNH)の4つの柱。
公平で公正な社会経済の発達(持続可能で公平な社会経済開発、とも)
文化的 精神的な遺産の保護(文化の推進)
自然環境の保護
良き統治

・情報通信省次官のキンレイ ドルジ氏は次のように語っている。
「"GDPが一番大事"と考えれば より速い車 より大きな家 より素敵な服が欲しくなるでしょう。
しかし それには終わりがないのです。
誰かが速い車をつくる そうすると人はもっと速い車が 欲しくなるのです
幸福とはどういうことでしょうか。
それは"喜び"とは少し違います "楽しみ"でも"興奮"でもありません。
それらは全部 一時的な感情です。
本当の幸福とは"長期的な満足"であり あるがままを受け入れるということです」
「幸福 満足感というものは物質的なものではありません。
木の後ろや家の中 寺にあるものではないのです。
幸福というものは探すのをやめたときに見つかるもの。突き詰めて言うと、
幸福GHNの本質はその人自身の中にあるのです。
外にあるもの 速い車や大きな家が人に幸福をもたらすわけではない。
幸福はあなた自身の内部に見つけるもの。
自分の中にあるものを知ること。それが幸福なのです」

※当頁はWikipediaからの引用を含んでいる項目があります。
情報が最新でない場合がありますので、参考としてご覧下さい。


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