サウジアラビア

中東・西アジアの国家。首都はリヤド。
サウード家を国王に戴く絶対君主制国家で、アラビア語による国名のアル=マムラカ・アル=アラビーヤ・アッ=スウーディーヤは「サウード家によるアラビアの王国」を意味する。
世界一の原油埋蔵量を誇る国であり、石油(原油)をアメリカをはじめ世界中に多く輸出している。

国情報 目次

基本情報

サウジアラビア
Kingdom of Saudi Arabia

正式名称
サウジアラビア王国
首都
リヤド
最大の都市
リヤド
通貨
サウディ・リヤル (Riyal)(SAR)
公用語
アラビア語 国の標語
(アラビア語:アッラーの他に神はなし、ムハンマドはアッラーの使徒なり)
面積
2,149,690平方km(13位) 人口
25,721,000人(43位)
民族構成
広大なアラビア半島には古来から続く無数の部族勢力が跋扈しており、サウド家による長年の中央集権化政策・部族解体政策にも関わらずサウジアラビア人という民族意識の形成は至っていない。 宗教
宗教はイスラム教ワッハーブ派が国教。このため国民が他の宗教を信仰することは禁じられており、サウジアラビア国籍の取得の際にもイスラム教ワッハーブ派への改宗が義務付けられている。
国歌
サウジアラビアの国歌 ISO 3166-1
SA / SAU
時間帯
UTC +3 サマータイム
なし
ccTLD
.sa 国際電話番号
966

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滞在情報

祝日・祭日
ヒジュラ暦を採用。2012年の祝祭日は以下のとおり(※印は毎年変わる)。日本の日曜にあたるのは金曜。週末といえば、木・金曜を指す。

8月19日頃 ※ラマダン明けの祭り
9月23日 建国記念日
10月24日頃 ※犠牲祭(メッカ、メディナなどでは早まる場合がある)
※2012年のラマダンは7月20日頃から。
電圧とプラグ
電圧は220Vで周波数は50Hz。
コンセントは3つ又のBFタイプが多く、日本の電化製品を使用するときは変圧器と変換プラグが必要。
ビデオ・DVD方式

水道水は海水を淡水化したものと地下水を混ぜたもの。一般的にはミネラルウォーターを飲用している。「SASO」マークの付いたものは比較的安心。今、急激な人口増加による深刻な水不足がサウジアラビアの新たな問題となりつつある。これは中東全体に言えることだが、水は貴重品であることを忘れずに。
郵便
ハガキは日本までSR3。手紙は50gまでSR4。1週間程度で到着する。EMSは500gまでがSR130。
日本大使館
・在サウジアラビア大使館
A-11 Diplomatic Quarter, Riyadh, Saudi Arabia (P.O. Box 4095)
電話: (966-1) 488-1100
Fax: (966-1) 488-0189
安全情報
● 外務省 海外安全ホームページ
安全だと思う国でも、まず一度はこちらをチェックしておいたほうがよいでしょう。

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観光情報

世界遺産
  • アル=ヒジュルの考古遺跡(マダイン・サーレハ) - (2008年、文化遺産)
  • アッディリーヤ・アットゥライフ - (2010年、文化遺産)
主要都市
リヤド:首都。最大都市。
メッカ:イスラム教の3大聖地の1つ。イスラム教最大の聖地。
メディーナ:イスラム教の3大聖地の1つ。
ジェッダ:紅海に開かれたサウジアラビアの玄関口たる古都。
アブハ:アシール地方の首都。
ダンマン:東部地区を代表する商業港。
ジザン:南部地方を代表する港町。
代表的な観光地
●リヤド
サウジアラビアの首都。
繁華街はタハリヤストリート。

●メッカ(マッカ)
イスラム教の3大聖地の1つ。イスラム教最大の聖地。
ムハンマドが生まれた地とされる。
イスラム教徒は一日に五回決まった時刻になると、世界中のどこにいてもこのメッカの方向に向かって三度礼拝を行う。

●メディーナ(マディーナ)
イスラム教の3大聖地の1つ。
ムハンマドが没した地とされる。
マッカ(メッカ)に次ぐイスラームの第2の聖地である。

預言者のモスク:ムハンマドの墓。622年に建設された世界最古のモスク。
元々はムハンマドの家であり、信者の集会所であったという。
100万人収容可能なイスラム教第二の聖地。
拝礼の時を知らせる呼びかけ「アザーン」が響き渡ると、世界各国から訪れたイスラム教徒たちが祈りの場へと向かう。

これら2つの聖地にはイスラム教徒のみ入れる場所であり、道路の標識にも「イスラム教徒のみ侵入可」と書かれてある。
特別な許可がなければ、例外は認められない。

※ちなみにもう1つのイスラム教の3大聖地は、イスラエルのエルサレム。
イスラム教の3大聖地の2つがあることからも、サウジアラビアがイスラム教徒にとって重要な地であることがわかる。

●ジェッダ
首都リヤドに次ぐ大都市であり、中東有数の世界都市。
車で移動すると、慢性的な渋滞がひどい。
近代的なビルが立ち並ぶ一方、旧市街では古い建物が残され、出稼ぎの労働者がそこに住んでいるのだという。
キング・ファハド噴水:世界一の高さ(260m)を誇る噴水。第五代国王が市民のために作ったもの。
英語の通用度
その他観光情報
・観光目的で入国することが困難な国として知られる。
イスラム教の巡礼者であれば巡礼ビザで比較的容易に入国は可能。
あとは石油関係の仕事の取引であったり、一部の人のみジャーナリストビザでの入国ができるケースもある。
昨今は観光ビザも解禁された。
・サウジアラビアは金曜日、土曜日が休みとなっている。
・トイレは男性用でも個室が多い。
・スターバックスの店舗は結構ある。
・お祈りの時間は店を閉めるが、飲食店などですでに会計が済まされた人に関しては、そのまま飲食を継続してもよいそうである。
・お祈りの時間は仕事を中断するが、イスラム教徒以外は休憩時間として使っているようである。
・入国カードに宗教を書く欄があり、「無宗教」と書くと入国を拒否される。
サウジアラビア人にとって「無宗教」などとは、神を信じない理解しがたき存在であるらしい。
「イスラム教」以外の宗教であっても、「無宗教」よりはだいぶ扱いがマシであるという。
・イスラム教の聖地メッカがあることで知られ、イスラム教徒は一生に一度はメッカを訪れるのがよいとされている(ハッジ)。
そのため各国からイスラム教の巡礼者が訪れる。
・イスラム教徒でない外国人であっても、イスラム教に則った服装やマナー等を厳守しなくてはならない。
・女性が1人で外出しているのは基本的に有り得ない。必ず家族が同伴するなどしている。
・サウジアラビアの(宗教巡礼以外の観光目的としての)ツアーはまず存在しないが、ごく稀に観光として入国できるケースもあるらしい。
・一般的な家庭が客をもてなす料理としては、「羊の煮込み」や、「クッバ」というラム肉のひき肉、数種類のハーブを使ったアラビア風ライス(アーモンドを上に乗せる)などが代表例であるという。
・他にサウジアラビア料理としては、牛肉と野菜をアラビア風のパンで包んだ「アラビアンビーフサンド」や「子羊の丸焼き」など。
乾杯の際には「サウジシャンパン」という、フルーツなどを使ったノンアルコールの炭酸飲料が飲まれたりする。
肉は主にチキンで、ビーフやラム肉を食べるのはお客をもてなすときや、ラマダンの後のパーティの時などである。
・夕方に「アザーン」が響き渡ると、店の多くがシャッターを閉め、人々は祈りの場へと向かう。
そして祈りが終わるとまた店を開ける(場所にもよるが)。店の開店時間などには注意すべきである。
・祈りの時間中は、全てのTV番組でメッカやメディナの中継放送が行われている。
・ファーストフード店などでは、男性用と女性用でカウンターが分かれていて、仕切りがされている。
・レストランでも、入り口が男性用と、家族・女性専用とに分かれている。外国人は後者の入り口から入る。
レストランの食事風景も賑やかなもので、厳粛というわけではない。
・外国作品のDVDのパッケージなどは、女性が肌を見せている部分が全て塗りつぶされたりしている。
また十字架が描かれているものも、塗りつぶされている。
・サウジアラビアは見合い結婚が一般的だが、いとこ同士の結婚も多いのだという。
・娯楽が少ない国だがゲームは国内でもよく親しまれており、日本のゲームも人気である。
・サウジアラビアでは映画館は少ないため、隣国に映画を見に行くこともあるらしい。
・メッカには、世界一高い時計台アブラージュ・アル・ベイト・タワーズがある。
8キロ先からでも時計を読み取れるほどの出来であり、てっぺんの三日月の中には礼拝堂があるという。
4年という短い期間で、およそ351億円を投じたという。
・ルブアルハリ砂漠は地球上で砂に覆われた面積が最大の砂漠であり、総面積は65万平方km。
「空虚な4分の1」「沈黙の住居」などの別名がある。
ルブアルハリ砂漠に分け入るのは許諾申請が必要。

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国旗・国歌情報

● 国旗の説明


「アッラーのほかに神はなく、ムハンマドはアッラーの使徒」

聖地メッカを命がけで守護する決意

イスラム教の聖なる色

● 国歌

国歌名
サウジアラビアの国歌
作詞作曲

歌詞

栄光と主権へ急ぎ行かん
讃えよ 天の創造主を
はためく緑の国旗を掲げ
光の紋章とともに
神は偉大なり
おお祖国よ 常に生き続けよ
イスラム教徒に栄光あれ
国旗と人々のために 王の永らえんことを!

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その他国情報

主要産業
石油、LPG、石油化学
国の有名人
●マジェド・アブドゥラー:元サッカー選手。
砂漠のペレと称されたサウジアラビア史上最高のストライカー。
変幻自在の高速ドリブル、爆発的な跳躍力など黒人選手らしい身体能力の高さが特徴である。
●サーミー・アル=ジャービル:元サッカー選手。
「砂漠の英雄」の異名を持つサウジアラビアの英雄。
日本のメディアでは英語読みでサミ・アル=ジャバーと表記されることが多い。
●モハメド・アル=デアイエ:元サッカー選手。
国際サッカー歴史統計連盟(IFFHS)によって20世紀においてアジアNO.1と認定されたサウジアラビア人GK。
「アジアの黒蜘蛛」の異名を持つ実力者。代表キャップ178は男子サッカーでは史上最高の数である。
1994FIFAワールドカップ初戦のオランダ戦ではデニス・ベルカンプやマルク・オーフェルマルスのシュートをことごとくセーブする神懸り的な活躍を見せ、その名を世界に知らしめた。
その他雑学情報
・「サウジ」とは「サウド家」、「アラビア」とは「国・土地」という意味合い。
つまりサウジアラビアとは「サウド家の庭」のようなものである。
サウード一族によって支配されている、それがサウジアラビア。
そのため入国するならば、人の家に上がるかの如く、サウド家のルールに従わなくてはならないというイメージになる。
・アラビアはざっくり言うと、アラビア語を使う人、アラブ人、という意味にもなる。
・厳格なイスラム教の国である理由は、聖地が2つあり、世界中から巡礼者が訪れるために、この国が中心となって正しい教えを守る必要がある、という考えからと言われる。
・石油埋蔵量、生産量共に世界トップクラスである。
国民は納税の必要がなく、病院や学校や福祉は無料、電気代も2ヶ月で2000円ほどと非常に安い。
ガソリンも安く(日本の10分の1くらい?)、水はガソリンよりもちょっと高め。
1つの例として月15万円あれば、両親と子供4人と車2台+水とガソリンで暮らしていけるそうである。
・石油産出国だけあって非常に裕福な国であり、国民の生活水準も高い。メッカやメディナでは高級ホテルなども立ち並ぶ。
家においては、バスルームにお金をかけるなど、水周りを豪華にすることが砂漠の国のステータスであるという。
・中流家庭以上の95%がメードを雇っているといわれる。
・家にプールがあったり、ビリヤードがあったりするが、このような豪華な家を建てるのは、外に娯楽が少ないこと。女性が気軽に外に出れないこと。国の面積が広く人口が少ないことなどの裏返しとも言われる。
ホームパーティも多いのだという。
・サウジアラビアの人は甘いものが好きな人が多いらしく、まずお客さんに甘いお菓子を出すのがアラブ的なもてなし。
甘いものが好きなのは、お酒を飲めないためとも。
・成人男子の4分の3が肥満と言われる。甘いものを食べ過ぎているからでもあろう。
・周辺諸国から多くの出稼ぎ労働者が入国しているが、サウジアラビア国籍を持てないものは貧しい暮らしを強いられている。
・メッカのカアバ神殿を覆う布「キスワ」は1年に1度交換され、高額な寄付をしている信者たちが優先的にもらえるという。キスワはムスリムの憧れともいわれる。
・ナツメヤシの実を乾燥させた「デーツ」は、砂漠の国の滋養強壮食品として古くから食べられている。
・サウジアラビアの結婚式は男女別々に行われる。
女性のウェディング姿を見られるのは、夫と女性たちだけである。
・偶像崇拝を禁止しているため、マネキンに顔がない。そもそも人の顔を描いてはけない。
・サウジアラビアはアラブ イスラム世界の中で最大の親米国家と言われている。その理由は石油。
・サウジアラビア国内すべての石油を管理しているのは「サウジアラムコ」という企業。
AramcoのArはアラビア、amはアメリカを意味している。
操業面積(海底を含む)は約150万平方km。売上は16兆円ともいわれる。
この企業の敷地内はまるで街のように整備され、道路には信号機、モスクや男女共学の学校、競馬場やゴルフ場まである。
・サウジアラビアで初めて石油が出たのは1938年。アメリカがきっかけであった。
試掘を始めたのは1933年で、7つ目の試掘の井戸からようやく十分な量の石油が出た。(この第七油井はサウジアラムコに残っている)
これが本当のラッキーセブンだと伝わっている。
・国民のスマホ所持率が高いといわれている。
・女性が車を運転できず残念がる女性は潜在的にいるようだが、近年になり女性も車を運転できるようになった。
サウジアラビアでは画期的な事である。
・厳格なイスラムの国ということで男尊女卑というイメージがあるが、夜にデパートで買い物をしたりなど、女性にも相当の自由があるようだ。
女性専用フロアを設けてある商業ビルもあり、その中では女性は顔を出して行動しているらしい。
女性も労働はしている。
・今でも公開処刑が行われており、その広場は「チョップ・スクエア(ぶった切り広場)」と呼ばれている。
昨今娯楽が増えたサウジアラビアにおいても、公開処刑は文化として残っていくだろうとされている。
・公共の場所の撮影は禁止だが、カメラ付き携帯電話の普及に伴って、自宅などで写真撮影を楽しむ人が増えているという。
・「ハワーテル 改善」という、日本の文化や習慣を絶賛する番組がある。
人気を博し、日本人に対して好意的な人が、若者を中心に急増したという。
サウジアラビアから日本への観光客も増加した。
日本で当たり前に実施されている学校の清掃に感心し、国に働きかけて現地でも小学校で清掃を取り入れるなど、少なからず影響力があるようだ。

※当頁はWikipediaからの引用を含んでいる項目があります。
情報が最新でない場合がありますので、参考としてご覧下さい。


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