富山県 都道府県データ
富山県は、日本海に面する日本の北陸地方の県の一つ。四方を海と山脈で区切られた令制国の越中国と領域を同じくする。
東の新潟県との県境は難所親不知として知られる。
西部は倶利伽羅峠を挟んで石川県と接しており、戦国末期には両国の前田利長と佐々成政が争った。
その後羽柴秀吉により、越中は前田利長に与えられ、江戸時代の越中は加賀藩とその支藩である富山藩に統治されていた。
廃藩置県では一時的に新川県が成立するも、歴史的経緯と人口過小とみなされ、石川県に併合されてしまう。
しかし石川県議会では越中の水害復旧が放置されるなど越中軽視の姿勢が目立ったことから(予算の98%を石川県側が握っていた)、分県運動が起こり、全越中が分離独立する形で富山県が成立した。
南には飛騨山脈(日本アルプス)が控え、山間部には「白川郷・五箇山の合掌造り集落」として世界文化遺産に登録されている五箇山、
立山信仰などの山岳信仰で有名な立山連峰、山岳観光ルートの立山黒部アルペンルートなどがあり、日本唯一の氷河が発見されている。
隣接する岐阜県飛騨地方は山々にさえぎられる形で、太平洋側との交通の便が悪く、富山県との結びつきが強い。
北は富山湾(日本海)に面している。特定重要港湾の伏木富山港は北陸工業地帯や環日本海貿易の拠点として発達した伏木港、富山港、富山新港の総称である。
また魚津、滑川、氷見などでは豊富な海産物が水揚げされる。うち魚津から滑川にかけてはホタルイカの群遊海面、蜃気楼の見える海岸で有名である。
目次
基本情報
富山県 とやまけん |
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県庁所在地 |
富山市 | 地方 |
中部地方、北陸地方 | ||
面積 |
4,247.61平方km | 人口 |
1,089,204人 | ||
隣接都道府県 |
新潟県、長野県 岐阜県、石川県 |
人口密度 |
256人/平方km | ||
ISO 3166-2:JP |
JP-16 | 団体コード |
16000-8 | ||
旧国名 |
越中 | 県の木 |
タテヤマスギ |
県の花 |
チューリップ | 県の鳥 |
ライチョウ |
他シンボル |
・県の獣:ニホンカモシカ ・県の魚:ブリ、シロエビ、ホタルイカ ・県の歌:富山県民の歌 |
県庁住所 |
〒930-8501 富山県富山市新総曲輪1番7号 |
地域の特徴
気候 |
日本海側気候であり、県内全域が豪雪地帯(一部地域は特別豪雪地帯)に指定されている。 夏はフェーン現象の影響で気温が上がり、高温多湿。 標高の高い南部の山岳地帯は亜寒帯湿潤気候に属し寒さが厳しい。特に立山連峰は酷寒で、世界有数の豪雪地帯である。 |
地理的特徴 |
伝統的に富山平野の中央部にある呉羽丘陵を境に東を呉東(ごとう)、西を呉西(ごせい)と呼んでいた。 現在では市町村界によって区切った県東部・県西部という名称も使われている。 おおむね呉東・呉西に一致するが、富山市呉羽地区は呉西でありながら県東部に属する。 また、富山市婦負地区(旧婦負郡)は、かつて気象庁の地方区分では県西部(西部婦負)に属していたが、行政区分との統一を図るため2006年3月1日より同市他地区と同じ県東部(東部南)へ管轄変更となった。 |
県民性 |
●地域全般ざっくり ・勤勉で堅実だが、狭量なところもある。 ・室町時代の『人国記』には「越中の人、陰気にして智あり」としている。 ・勤勉でまじめな生活を送り、素直だが積極的に他人の理解を求めていくということはない。 ・貯蓄率は高く「越中の一つ残し」と言われるほどである。 ・自分の家を持って一人前という風潮があり持ち家率は全国最高である。 さらに家の大きさ(延べ床面積)も全国一大きい。 ・仕事に対する姿勢:念には念を入れて仕事に取り組む着実さを持つが、用心深すぎる面もある。 |
主な温泉 |
宇奈月温泉│金太郎温泉│小川温泉│黒薙温泉│鐘釣温泉│名剣温泉│祖母谷温泉│地獄谷温泉│みくりが池温泉│立山温泉│下の茗温泉│天神山温泉│法林寺温泉│生地温泉│呉羽山温泉│鯰温泉│音川温泉│山田温泉│寺尾温泉│林道温泉│福光華山温泉│川合田温泉│大牧温泉│岩井戸温泉│宮島温泉│大谷温泉│北山温泉 |
主な祭り |
砺波夜高祭│上庄まつり│海老江曳山まつり│小矢部市津沢夜高行燈まつり│岩瀬曳山車祭│よいやさ祭り│福野夜高祭 |
特筆すべきデータ |
・富山県は持ち家率 全国2位 77.5%(2008年度) ・富山県は持ち家住宅の延べ面積(1住宅あたり) 全国1位 179.3u(2008年度) ・富山県は居住室数(1住宅あたり) 全国1位 7.54室(2008年度) ・共働き率 富山県 全国5位 54.7%(平成22年) ・1世帯あたりの年平均1ヶ月間の実収入 富山県 全国3位 615,372円(平成22年) ・富山市はコロッケの購入頻度、日本一。 ・富山市は食用油の支出金額、日本最下位。 ・富山市は昆布年間支出金額1位 2406円 ・富山市はもち年間購入数量3位 3467g ・富山県は離婚率 47位 ・道路利用者満足度調査 2位 北海道、富山県 |
ご当地メモ |
・高岡市はコロッケの消費量が日本でも特に多い。 各店舗ごとの個性を活かし、味も違う「高岡コロッケ」が人気。 ・富山ではコロッケ専用のソースも販売されている。 ・平成26年度に北陸新幹線が開通し、東京から長野、上越を経由して富山まで新幹線が伸びる。 東京から富山まで3時間20分かかっていたところが、2時間7分に短縮される。 富山駅もそれに合わせて大規模改装の計画がある。 ・富山名物「ます寿し」は鱒と酢飯を笹で包んだもので、ます寿し専門店が富山市内には20店舗以上ある。 酢飯の硬さ、お酢の量、塩加減などに違いがあり、県民は贔屓にしている「ます寿し」店を持っているという。 ・富山は敷地面積の広い家が多く部屋数も多い。15LDKも珍しくない。 ・富山では「仏壇の解体&修復」のことを「仏壇の洗濯」といい、仏壇屋が行ってくれる。(費用は200万円と高い) 信仰心の熱い富山では、法事などの前には仏壇を洗濯するという。 ・富山は昔から県民の足として路面電車が愛されており、全国で最多の3つの鉄道会社が運営している。 万葉線(アイトラム)、富山ライトレール(ポートラム)、富山地方鉄道(セントラム)。 ・路面電車もドイツの最新車両をベースにしていて、騒音が少なく、乗り降りも段差が少なめで快適である。 ・立山連峰は富山県の東に位置し、3000m級の山々の総称。 立山は日本初の氷河に認定されており、県内全域から見える。 新聞にはその日の立山の眺望指数も表記されており、県民の関心も高い。 ・ホタルイカは産卵のため、毎年6月上旬に富山湾に集まり、この時期に採れるホタルイカは産卵期のメスであるため、身がふっくりして味が濃厚である。 ・「白えび」もホタルイカと同時期に収穫でき、富山湾の宝石とも言われる。 甘エビ以上の上品な味わいが特徴で、漁業が成立するほど採れるのは世界で富山湾だけである。 刺身でいただいたり、白エビを200匹集めて団子にしたりして(福だんご)食べる。 ・富山市は県庁所在地であるが昔は富山藩であり、高岡市は富山第二の都市だが昔は加賀藩だった。 そのため高岡市は加賀文化の影響が大きく、加賀の和菓子文化もあって、創業100年以上の和菓子の名店が多い。 また加賀の金箔文化の影響で、富山で流通している豪華な仏壇の多くは高岡産である。 ・富山県民は勤勉で真面目。働き者が多いという。 ・「富山の薬売り」は有名だが、 現在でも富山では配備薬(置き薬)が定番である。 「アスナオール」「ハラトンS」など面白いネーミングのパッケージも多い。 ・富山を代表する企業の1つは「トヨックス」。昭和38年に耐圧樹脂ホースメーカーとして創業。 シャワーホース国内シェア8割、散水ホース国内シェア5割、工場用ホース国内シェア7割など、年間地球1周分のホースを製造しているという。 ・富山の言葉で「つかえんよ」とは「大丈夫」のことである。 「差し支えない」が「つかえん」になったという。 「だいてやっちゃ」は「(番組に)出してあげる」や「奢ってあげる」の意味。 ・富山を代表するスーパーの1つは「アルビス」。県内に24店舗展開している。 ・昆布好きの富山では、スーパーに行くと100種類以上の昆布が陳列されてある。 ・富山では餅も好まれており、「もちもちラーメン」というインスタント麺もあるほど。 「もちもちラーメン」はかつて全国で売られていたが、今では特に売上があった富山を含む北陸限定販売となった。 ・ほたるいかの産地、滑川(なめりかわ)には、世界で唯一の「ほたるいかミュージアム」がある。 部屋を真っ暗にした発光ショーもあり、レストランでは「ほたるいか」メニューも豊富。 また富山湾の水深300m以上の深層水プールも併設してある。(深層水は雑菌がほとんどなくミネラルが豊富) |
出身有名人 |
立川志の輔│柴田理恵│西村雅彦│野際陽子 |
観光情報
世界遺産 |
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代表的な観光地 |
室堂平│黒部ダム│立山黒部アルペンルート│黒部峡谷│相倉合掌集落│黒部峡谷鉄道│海王丸パーク│雄山│称名滝│菅沼合掌集落 |
名物 |
ホタルイカ、蜃気楼、富山ブラックラーメン、等々 |
お土産 |
源の「ますのすし」、地ビール、等々 |
その他観光情報 |
・世界遺産の白川郷は、富山の五箇山とワンセットになっている事を忘れないように。 |
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