奈良県 都道府県データ

奈良県は、本州中西部、紀伊半島内陸部、近畿地方の中東部に位置する県。
令制国の大和国の領域を占める。北西部の盆地地域を除き、険しい山々がそびえている。

奈良県ではやまと21世紀ビジョンを作成し「世界に光る奈良県づくり」「関西のオアシス」を目指している。
また、古代より多くの都城が置かれたことから「日本の故郷」とされる。

観光産業が発達しており、各地の寺社仏閣や遺跡、万葉の故地などが観光客を集めている。
東大寺二月堂修二会(お水取り)や春日若宮おん祭などの伝統行事や若草山の山焼き、また正倉院展・なら燈花会などの新しいイベントなどが多くの観光客に親しまれている。奈良県への年間観光客数は約4000万人。

イチゴ、スイカ、柿、茶葉(大和茶)の有数の産地でもある。特にイチゴは県内の地名がついた“あすかルビー”という有名品種がある。
和書・書道に欠かせない墨や筆(奈良市)、茶道に欠かせない茶筅(生駒市高山)、等の産地。

金魚では大和郡山市が国内の代表的な名産地として知られている。
近年では金魚すくい大会(全国金魚すくい選手権大会)が賑わいを見せ全国から参加者が集まっている。
出荷匹数は日本一である。ただし、都道府県の中では唯一水産試験場が無い県の事もあり、金魚の疾病などは県畜産課・家畜保健所が扱っている。

素麺の四大産地である(桜井市・三輪素麺)。また、手延べ素麺の三大産地の一つでもある。
吉野地域の山間部において、林業が県南部の基幹産業となっている。吉野杉のブランドで知られる。
中和地域において、靴下(広陵町)や野球のグラブなどスポーツ用品の生産も高いシェアを得ている。
三郷町では江戸時代、農家の農間渡世としてわら草履生産が行われており、現在もその伝統を継ぐ和履き製造(雪駄、草履)を継承している。

目次

基本情報

奈良県
ならけん


県庁所在地
奈良市 地方
近畿地方
面積
3,691.09平方km 人口
1,395,185人
隣接都道府県
大阪府、京都府、
三重県、和歌山県
人口密度
378人/平方km
ISO 3166-2:JP
JP-29 団体コード
29000-9
旧国名
大和 県の木
スギ
県の花
ナラヤエザクラ 県の鳥
コマドリ
他シンボル
県庁住所
〒630-8501
奈良県奈良市登大路町30

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地域の特徴

気候
気温の年較差・日較差の大きいいわゆる内陸性気候で、奈良における年平均気温は14.6℃と全国の気象官署の中でほぼ平均的な気温である。
降水量は年間を通じて1333.2mmと比較的少なく、奈良盆地(奈良市・橿原市などの地域)では降雪の観測日数は多くない(年平均23.3日)。
一方、五條地域・吉野地域・宇陀地域などは降雪・積雪に見舞われることがあり、天川村・上北山村にはスキー場も存在する。
これらの地域では積雪が交通に影響を与えており、奈良県の道路政策には「雪害対策」の文言が含まれている。
地理的特徴
紀伊半島中央の内陸部に位置し、北西部に奈良盆地、北東部に大和高原、それ以外は大台ケ原や近畿地方最高峰の八経ヶ岳(八剣山)といった紀伊山地が広がる。
県内の地区を北和、中和、西和、宇陀、南和などと区分されることもあるが、それぞれの境界線は曖昧であり、近年は単に中央構造線によって北部、南部と表記されることも多い。
県民性
●一言県民性:「奈良の寝倒れ」
●地域全般ざっくり
・自立心が旺盛で穏和だが、消極的傾向もある。
・他人を押しのけてということなく、比較的のんびりしていて受身である。
・成功すると住居にはお金をかけるため「奈良の建て倒れ」という言葉もある。
仕事に対する姿勢:おおらかな気質があり、それがまわりの人間の長所を生かす場合もあるが、万事が自己流になりすぎる。
主な温泉
湯泉地温泉│十津川温泉│上湯温泉│洞川温泉│天の川温泉│入之波温泉│上北山温泉│吉野温泉│西吉野温泉│東吉野温泉
主な祭り
春日若宮おん祭│大和さくらい万葉まつり│福住・氷まつり│新屋敷秋まつり
特筆すべきデータ
・奈良市は補助教育にかける金額、全国1位。
・教科書、学習参考教材にかける金額、全国3位。
・東大、京大現役合格率日本一。
・奈良市はパンの支出金額が全国1位。
・奈良県はバター支出金額、ジャム支出金額、コーヒー支出金額、全国1位。
・奈良県はソーセージ支出金額全国2位、ハム支出金額全国4位。
・奈良市は胃腸薬支出金額全国1位。
・人口当たりの飲食店の数、全国最下位。
・お酒の消費量、全国最下位。
ご当地メモ
・薬師寺、春日大社など修学旅行生や外国人旅行者にも大人気。
・2010年には、平城遷都1300年祭りが行われた。
・高山製菓というメーカーのおかきが人気。「ころもち」など。
焼いた後に高周波を当てるため、外は固くても中は柔らかい歯ごたえが特徴。
・奈良県民は教育にお金を惜しまないと言われ、学力は日本一と言われる。
・奈良は日本最古の本格的な都と言われており、古墳が9000以上ある。
奈良の人は古墳を見慣れているので、丘と同じような感覚。
・奈良は重要文化財が261件もあり、国宝建造物は64件ある。
しかし奈良の人は見慣れているので、それほど感動はしない。
・奈良から京都に遷都したのは784年だが、奈良では大仏の近くで商売をすれば自然と客が集まったことから「奈良の大仏商法」と呼ばれ、以来おっとりした受身の県民性が定着した。
・奈良には新幹線が通っていないし、遊園地や動物園などのスポットもほとんどない。
そのためか奈良の人は、買い物は大阪でし、観光は京都でする、とも言われている。
・名物がない奈良では昔から、手間暇かけた料理でお客さんをもてなした。
「奈良のっぺ」「柿の白和え」「大豆の五目煮」などの料理がある。
・奈良でそうめんというと「三輪素麺」で、夏にそうめんが余りがちで、冬場は味噌汁にもそうめんを入れる。
(奈良のお中元には「そうめん」もよく好まれるために、余ることが多い)
・奈良を代表するスーパーの1つは「いそかわ」。
・バター、ジャム、コーヒー、ソーセージ、ハムなどの支出金額が全国トップクラスで、以外に奈良の人は洋食を好む。
・奈良の名物は「奈良漬け」で、白瓜などを酒粕に漬け、鼈甲色になるまで熟成させたものだが、奈良の人はほとんど食べない。
・奈良を代表する工場の1つは「ピップエレキバン奈良工場」。
・奈良は昔から薬草がよく採れたことから薬の生産が盛んで、「富山の薬売り」と並んで「大和の薬売り」と呼ばれていた。
今でも「陀羅尼助(だらにすけ)」という胃腸薬が、奈良県民に人気。
「陀羅尼助」は約1300年前に吉野の修験者が製造していたといわれる和漢胃腸薬で、主成分は乾燥させたキハダの樹皮である。
1回20粒ほどを専用のスプーンですくって飲む。
・奈良では「お坊さん」の事を「おっさん」とも言う。(和尚さんを略しておっさん、京都でも言う)
「お坊さん」の事をいうときは「お」にアクセントを置く。普通の「おっさん」を指す場合はそのまま言う。
出身有名人
加護亜依│松井絵里奈│奈美悦子│楳図かずお│井筒和幸│西川のりお

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観光情報

世界遺産
代表的な観光地
法隆寺│東大寺│薬師寺│谷瀬の吊り橋│春日大社│奈良公園│東大寺金堂(大仏殿)│吉野山の桜│興福寺│若草山
名物
大仏、柿、奈良漬け、等々
お土産
奈良漬け、等々
その他観光情報
・奈良は日本には珍しく、これといった名産品が特にない。
「奈良にうまいもんなし…」などと言われることもある。奈良で採れるのは野菜や大豆くらいであった。
・家庭料理としてはお雑煮などが美味しい。保存食として「かきもち」もあり、油で揚げるとおいしい。
・奈良漬けは奈良の人は普段ほとんど食べない。ほぼ県外の土産用。
・奈良は飲食店の数も少ないし、お酒の消費量も少ない。外食もほぼせず、家庭で食事をすることが多い。
・国宝なども点在しているし、世界遺産は日本最多の3つ。なのにお隣の京都に観光客が流れがち。
…というのは昔の話で、最近は観光にも力をいれ、せんとくん人気もあって盛り返した。
・元々は、奈良のおっとりした受身の県民性であったり、奈良に新幹線がなくアクセスも不便なことから、立派な観光資源を数多く持ちながら観光客が少なかったのだと思われる。
昨今では観光客も多く見かけるが、存在感という意味では依然として乏しい…。
・そんな中でも「せんとくん」を生み出すなど、奈良も観光に尽力してはいる。

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